民間企業

情報系の知識を活かし、
IT業界大手の根幹を支えたい。

トランスコスモス株式会社 内定植田 都也子 さんTsuyako Ueda経営学部 / 大阪府立貝塚南高校

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内定先についてお聞かせください。

トランスコスモス株式会社から内定をいただきました。
ITを駆使してBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)をしている企業です。簡単に言えば人と技術を組み合わせ企業の課題を解決している会社です。最初はトランスコスモスがこんなに大きな会社だとは知らずに受けていたため、企業について調べていくうちに事業規模を知って驚きました。入社後はビジネスコーディネーターとして、企業の人事・総務・経理などを幅広くサポートする、バックオフィスサービス業務に携わる予定です。

IT業界に興味を持たれたきっかけは何ですか?

IT産業は今後も需要が高まると考えられています。情報系の資格や大学で学修した内容が活かせると感じたので興味を持ちました。就職活動を始めた当初から事務職を希望していたのですが、中でもトランスコスモスは、ネットショッピングの運営に必須の配送手配や在庫管理などのフルフィルメントサービスやお客様企業の課題解決にむけたプロセス見直し・効率化・生産性向上を実現させるビジネスコーディネーターなど、専門分野ごとに組織されている点に魅力を感じました。大学入学後も自分の興味のある分野を計画的に学修してきた私にぴったりだと思い、第一志望となりました。

大学ではどのような学修に取り組まれたのですか?

1年次から情報系の授業を履修していました。まず、「情報リテラシー」では、ExcelやPowerPointの基礎を学びました。コロナ禍だったのでオンラインでの授業でしたが、グラフや表の作成、データベースから情報を読み取るなど、PC操作も修得できたのが良かったです。わからない部分は先生にいつでもメールで質問でき、すぐに回答していただけたので、オンライン授業でも特に不自由は感じませんでした。
2年生で履修した「ワープロ応用」は、MOS(Microsoft Office Specialist)試験のテキストに沿って先生が解説を加えながら進めてくださったので、Wordのエキスパート(上級レベル)に合格することができました。「表計算応用」もMOS試験Excelのエキスパートの対策ができる授業でした。Excelは関数が難しく、一箇所でも間違えるとエラーが出てしまうので、疑問が残らないように常に質問し、段階的に学修を進められるように心掛けていました。
3年生の「ICTビジネス論」では、スキル面だけでなく業界動向も含めた俯瞰的な知識を学修しました。現代はICT(情報通信技術)の進化やDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進によって、ネットリテラシーを備えた人材が広く求められるようになっています。そのため、アマゾンやメルカリ、ユニクロ、セリアなど、企業の実例をもとに詳しくICTを活用したビジネス活動を学修。普段なにげなく利用している企業でも、その裏側には緻密な戦略が隠されていることを知り、とても興味深かったです。特に100円均一ショップのセリアは、棚の高さや照明の位置、商品の色など、あらゆるところに戦略があり、買い物していてもまったく気づかなかった販売戦略に驚かされました。また、「ベンチャービジネス論」では、海外企業のベンチャービジネスの事例を学ぶだけでなく、八尾市にある古民家カフェの集客や活性化について考えました。授業の後半では、自分が会社を運営する場合の商品企画から販売までの事業構想をつくりました。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

韓国の崇実大学校が主催しているオンラインサマープログラムに参加したことです。韓国に興味があり、独学で韓国語の勉強をしていたので、現地の大学の先生から直接学べると聞き参加しました。授業のレベルは高かったですが、事前に勉強していたことが功を奏して何とかついていくことができました。韓国の方と韓国語で話をするのはこの時が初めてで、リスニングが難しいと感じました。ドラマなどで聞いている発音と実際の会話の中で聞く発音は別物で、戸惑う場面もありましたが非常に勉強になったと思っています。間違いを恐れず積極的にコミュニケーションをとる度胸もついたと感じています。
また、ゼミで100円均一ショップのセリアについて研究し、学生研究発表大会に出場したことも印象に残っています。「ICTビジネス論」で学修した内容に興味を持ち、さらにセリアのマーケティング戦略について深く研究したいと思い、グループで取り組むことにしました。まず、セリアの商品企画や価格設定、商品構成、売り場演出など、いわゆるマーチャンダイジング戦略について研究しようとしました。しかし、コロナ禍で1年生の時からオンライン授業が中心だったこともあり、メンバー同士の関係性ができておらず、最初は活発な議論ができませんでした。そこで、率先して進行役を担い、お互いを知り関係を深めることから始めました。研究内容よりも、チームをまとめることが難しかったですが、根気強く対話を重ねていく中で、コミュニケーション力がついたと感じています。最終的にはグループ全員でレベルの高い研究にまとめられたので、とても貴重な経験ができたと思っています。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

キャリアセンターでエントリーシートや志望動機の添削をしていただきました。客観的かつ企業の採用担当者目線でフィードバックがいただけるので、添削前後で完成度は雲泥の差がありました。細かな言い回しだけでなく、本質的に求められていることなども教えていただけたので勉強になりました。「ビジネスキャリア実践」の授業では、クラス全員の前で面接練習をする機会があり、周りから見られている緊張感の中で実践的な模擬面接ができました。話の内容はもちろん、姿勢や所作に至るまで、先生からさまざまなフィードバックをいただけたので、実際の面接にも活かすことができました。ゼミの先生も私の就活状況を聞いてきてくださり、情報を教えてくださるだけでなく相談にも乗ってくださったので、安心して就職活動に打ち込めました。

今後の抱負についてお聞かせください。

大学で計画的に学修してきたスキルや知識は入社後に活かせる部分も多いと思うので、わからないことがあればすぐに質問し業務の知識を身に付け、社会人としてステップアップできるように努力していくつもりです。将来的には管理職となり、会社の運営について考え働ける人材になりたいです。そのため、ライフステージが変化していても、仕事を続けていきたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学の授業は高校までとは違い、とても幅広い学びがあります。就職に向けた学修だけではなく、私は生物も好きだったので、「生物学」や「科学技術史」の授業も履修していました。みなさんも少しでも興味がある分野の授業は積極的に履修して、教養を深めていくことをおすすめします。時間はたっぷりあるので、資格取得にも力を入れてみてください。経法大は支援制度が整っているので、どんどん挑戦して充実した大学生活を送ってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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