民間企業
米国留学の途中、一人旅をして出会ったホテル。
そこでの経験が、未来への扉を開いた。
内定先についてお聞かせください。
株式会社グランビスタホテル&リゾートのホテル大阪ベイタワーから内定をいただきました。
グランビスタホテル&リゾートは、テーマパークの鴨川シーワールドや、日本各地でシティホテルやビジネスホテル、旅館、リゾート施設などを運営している総合ホスピタリティ企業です。それぞれの地域に密着し、地域観光の活性化への貢献を第一に考える企業姿勢に共感し、志望しました。
なかでも私が働くことになるホテル大阪ベイタワーは、美しい夜景が見渡せるロケーションの良さと質の高いサービスが特長。春からこのホテルの一員となることを、今からとても楽しみにしています。
大学ではどのような学習に取り組まれましたか?
私は「経営を学びたい」「留学したい」という希望を抱いてこの大学に入学しました。
経営学に関連する科目を中心に学ぶとともに、留学コースで1年生から英語学習に大きな力を注いできました。1年生の冬には海外フィールドスタディで10日間ほど韓国に行き、現地の学生との交流などを体験。そして2年生の夏から約半年間、米国のマセッド・カレッジに留学しました。
米国留学ではどのような経験ができましたか?
授業だけでなく、日常生活のなかでも英語力を高めたいと考え、インターナショナルクラブというサークルに参加しました。現地の学生といろいろな国からの留学生とが交流するサークルで、私もウズベキスタンやフィリピンから来た学生と仲良くなり、みんなでハロウィンパーティーなどを楽しみました。
また、サッカークラブにも入りました。国籍多彩な男女混合のチームで、自分たちでカーウォッシングなどファンドレイジングに取り組んで運営資金を集め、そのお金でユニフォームを揃えたりしたのが、すごく楽しかったですね。私もファンドレイジングの方法として、「リサイクルできるペットボトルを収集しましょう」と提案し、部長から「リサイクルマネージャー」という役割を任命され、率先して資金集めを行いました。
私はもともと周囲の人に頼りがちで、自分でなかなか決断ができない性格だったのですが、そんな自分を変えたいという想いを抱いて、この米国留学に挑戦したんです。そういう意味では、現地での体験を通じて、少しは成長できたのかなと感じています。
就職活動にはどのように取り組まれましたか?
まず3年生の冬に就勝実践キャンプに参加しました。それまでキャリアゼミやインターンシップなどには参加してこなかったので、周囲より遅れての就活準備のスタートになりましたが、就勝実践キャンプでは模擬面接などを通じて、気持ちを引き締めることができたと思います。
春からは合同説明会などにも積極的に参加しました。企業研究や自己分析を重ね、「私は人と接することが好きだし、サービス系の仕事が向いているのでは」と考えるようになりました。そしてその考えをさらに突き詰めていくなかで、ふと、米国に留学した際に、一人旅をした経験を思い出しました。それが、ホテルを志望するきっかけとなりました。
その一人旅がどのような影響を与えてくれたのですか?
サンフランシスコで行われたサッカー大会に、私たちのサッカークラブは出場したのですが、その大会のあと、私はみんなと別れて一人でロサンゼルスやシカゴへと10日間ほど旅に出たんです。
自分で宿泊先の予約をして、アムトラックという大陸横断鉄道に乗って。自立心を養うための一人旅でしたが、それでも知らない土地に一人でいるというのは、不安でしたね。その不安をやわらげてくれたのが、シカゴで泊まったホテルのスタッフの方でした。「あなたが持っているそのドーナツ、私もよく知っているよ」と気さくに話しかけてくれ、気持ちがなごみました。
そして就活の時に、この経験を思い出したんです。「知らない土地に泊まるのは不安だ。その不安を拭い去ってくれたあの人のように、今度は私が誰かに安心感を与えたい」。そう考えた私は、以降、ホテルを中心に就活を進め、グランビスタホテル&リゾートと出会うことができたのです。
選考試験での苦労はありましたか?
私はつい緊張してしまいがちなので、面接ではかなりドキドキしました。就勝実践キャンプなどで模擬面接を経験し、他の企業での選考でも何度も面接を経験しましたが、それでも緊張してしまって…。でも、留学での経験を通じて成長できたことなどをしっかりと伝えることができ、結果、内定をいただくことができました。ホッとしましたね。
今後の抱負についてお聞かせください。
まずホテルのスタッフとして必要な知識やスキルをしっかりと身につけたいですね。そして、訪れてくれるお客様に安心や楽しさを提供できるようになっていきたいと考えています。海外からいらっしゃるお客様も多いですし、大学時代に身につけた英語力が発揮できると思います。
また、この会社は社員の育成に大きな力を注いでいて、通信教育なども受けることができるので、これを活用してさらに英語力を磨き、韓国語も学びたいですね。外国語だけでなく、手話も勉強したいと考えています。外国の方だけでなく、どんなお客様にも安心して楽しんでもらえるよう、できることは何でも挑戦していくつもりです。
※掲載内容は取材当時のものです。