民間企業
大学での幅広い学び、先生や職員の方々のアドバイス。
すべてが、私の未来の可能性を広げてくれた。
内定先についてお聞かせください。
資生堂ジャパンから内定をいただきました。
大手化粧品メーカーとして知られる資生堂のグループ企業として、資生堂ブランドの化粧品販売を手掛けている会社です。
私自身、これまで消費者の立場で資生堂の商品を愛用し、その良さを実感してきましたので、資生堂ブランドの魅力を多くのお客様に伝えていくビューティーコンサルタントという仕事に就けることを、とてもうれしく感じています。
大学ではどのような学習に取り組んでこられたのですか?
入学した頃は、「将来は公務員になりたい」と考えていたんです。ですから1年生からSコース(特修講座)の公務員講座を受講し、また公務員特別演習なども受けて、公務員採用試験に向けた学習に力を注いできました。
でも、大学のさまざまな授業やアルバイト経験などを通じて、民間企業にも徐々に興味を持つようになっていったんです。特に、2年生の時に受講したキャリアデザイン演習という授業で自分自身について見つめ直したことが、大きく視野を広げていくきっかけになったと思います。
キャリアデザイン演習では、どのような発見があったのですか?
授業では将来、自分たちが社会で働くことをふまえ、自分自身の長所や適性について、グループワークなどを通じて見つめ直すといったことに取り組みました。そうした取り組みを通じて、「私は人と話し、何かを伝えることで、人を元気にするのが好き」ということに改めて気づきました。先生からも「内田さんは接客などの仕事も向いているんじゃないかな」と言っていただき、自分の将来の可能性についてきちんと考える、いい機会になったと思います。
公務員になりたいと考えていたけれど、私がやりたいと思える仕事、私にぴったりな仕事は他にもあるのかもしれない。まずはいろんな可能性に目を向けてみて、結論を出すのはそれからでも遅くない。そんな考えに至るきっかけになったのが、キャリアデザイン演習だったというわけです。
他にも視野の広がりにつながった授業などはありますか?
2年生の後期に受けた「グローバル化と企業のCSR論」で、CSR(企業の社会的責任)について学んだことが大きかったと思います。授業では、企業は利益を追求するだけでなく、社会に対する影響を考え、どのように社会に貢献できるかを考えて企業活動に取り組んでいるといったことについて学習しました。そして、CSRに対する考え方は企業ごとに違っていて、そのことが、私自身が就活で企業研究をする時の大切なポイントになると知ったのです。実際に就活を進めるなかで資生堂ジャパンを志望したのも、「優れた化粧品の提供を通じて、お客様の健康で美しいお肌を保ち、お客様を幸せにしたい」という資生堂グループの考え方を理解し、共感したことが動機となりました。
また、この授業では、企業の方を大学に招いて、その企業のCSRに対する考え方や、それに伴ってどのような人材を求めているのかといった話を聞くこともできました。企業の方の声を直接聞けたことは、すごくいい経験になったと思います。
一方で、経済学部の授業を選択して学ぶなかでFP(ファイナンシャルプランナー)に興味を持ち、金融・保険業界への就職も意識するようになりました。最終的に資生堂ジャパンを選びましたが、自分の将来の可能性を広げるという意味では、こうした幅広い学びができたことはとても良かったと感じています。
アルバイトではどのような経験をされたのですか?
大学1年生からずっと、洋菓子店でアルバイトをしています。店舗が百貨店の中にあるため、百貨店での接客マナーや言葉づかいについて、最初に徹底した指導を受けました。慣れないうちは難しく感じましたが、きちんとした接客マナーを身につけていくことで、幅広い年代のお客様にご満足いただける対応ができるようになったと感じています。よくご来店いただくお客様については、お名前やお菓子のお好みなども憶えた上で、新しい商品をおすすめしたりもしています。そうしてお客様に「ありがとう、また来ますね」といったお言葉をいただけるのが、うれしいんですよ。このアルバイトを通じて接客の仕事の楽しさを実感できましたし、ここで身につけた接客の心得などは、資生堂のビューティーコンサルタントという仕事にも活かせると思います。
さまざまな経験のすべてが、就職活動に生かされたというわけですね。
はい。さらに選考試験でも、大学で取り組んできたことがとても役に立ったと感じています。公務員採用試験に向けて学んだ成果は、資生堂ジャパンでの筆記試験にもそのまま生かすことができ、グループディスカッションでも、公務員特別演習で取り組んだグループワークなどの経験が役立ちました。また、3年生の冬に参加した就勝実践キャンプで、模擬面接や女子学生のためのマナー講座などを受けたことも、実際の選考試験に生かすことができたと思います。
それでも選考試験の直前には、どんな対策をしたらいいのかわからなくて、少し不安な気持ちになりました。キャリア支援課に相談に行ったところ、「これまで頑張ってきたことをおさらいしておけば大丈夫」と言っていただき、それで自信を取り戻すことができたと思います。おかげで面接でそれほど緊張せず、しっかりとした受け答えができたと思います。
内定の連絡を受けた時は、本当にうれしく感じるとともに、お世話になったたくさんの方々への感謝の気持ちでいっぱいになりました。いつも相談に乗ってくれたキャリア支援課の職員の方々、キャリアデザイン演習で私の可能性に気づかせてくれた先生、公務員特別演習で指導をしてくれた先生。みなさんに報告に行き、「おめでとう」といっていただくことができました。
今後の抱負についてお聞かせください。
まずは、仕事に必要な商品知識などをしっかりと身につけていきたいですね。そしてお客様に、「この人から買いたい」と感じていただけるようなビューティーコンサルタントをめざして、日々努力を重ねていこうと考えています。何より、自分自身が消費者として愛用し、周囲の人にもすすめたいと感じてきた商品ですので、高いモチベーションをもって取り組んでいけることは間違いありません。
この会社には、技術認定支援プログラムや海外短期派遣制度など、ビューティーコンサルタントが自らの意志でチャレンジできる、公募制のキャリアアップ支援プログラムも整えられています。これらを通じて、ビューティーコンサルタントとしての美容技術を追究していくか、もしくは組織を牽引するリーダーをめざすか、営業・マーケティングなど仕事の幅を広げていくか、といった、さまざまなキャリアパスを実現させることができるんです。これらのプログラムに積極的に挑戦して自己研鑽を重ね、自分にとってベストな未来を築いていきたいと考えています。結婚や出産もして、幸せな家庭を築きながら、ずっと働き続けたいと、心から思える会社ですから。
※掲載内容は取材当時のものです。