民間企業

大学で学んだ行動することの意義。
これからもお客様の未来を支えるために行動し続けたい。

住友生命保険相互会社 内定樋口 莉奈 さんRina Higuchi国際学部国際学科卒(2021年3月) / 兵庫県立 尼崎小田高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

住友生命保険相互会社から内定をいただきました。
住友生命は非常に風通しの良い社風が浸透している会社です。女性社員比率が全社員の8割ということもあり、出産や育児に関連した制度もとても充実しています。将来、結婚して子どもが生まれても仕事は続けていきたいと考えているので、このような環境面の充実はとても魅力的に感じています。
明治安田生命からも内定をいただきましたが、社風や環境面を比較して最終的に住友生命を選ばせていただきました。明治安田生命は日本最古の生命保険会社ということもあり、しっかりしている印象を受けましたが、住友生命は和気あいあいとした雰囲気で、若手社員の意見も通りやすい文化があると感じました。実際、「1UP」という商品は若手社員が中心となって開発したものだそうで、商品からも風通しの良さがうかがえます。私は人と話をするのが大好きで、よく笑う快活なタイプの人間だと自負しているので、住友生命でなら自分らしさを大切にしながら仕事に取り組めると思っています。

元々は日本赤十字社をめざされていたそうですね。

はい。小学校の修学旅行で広島へ行ったことがきっかけになり、戦争に興味を持つようになったんです。そこから世界で起こっている紛争などにも興味が広がっていき、国際情勢を深く学ぶために高校は国際探求学科へ進みました。大学を選ぶ際にも、外国語だけではなく国際情勢が学べる国際学部の中で、海外体験が必須となっている経法大に魅力を感じ、進学を決意しました。
所属しているゼミで戦争や人権に関する研究を深めながら、3年生の夏には赤十字国際委員会のインターンシップにも参加。目標に向かって着実に学修を積み重ねていましたが、残念ながらハイレベルな筆記試験の壁に阻まれ、赤十字への道は叶いませんでした。しかし、保険業界も自分にはぴったりな業界だと感じていたため、赤十字と保険の2軸で同時に就活を進めていました。最終的に保険業界で納得のいく結果が得られ、とても満足しています。

大学ではどのような学修に取り組まれたのですか?

「NPO・NGO論」や「国際関係論」、「現代社会と人権」、「国際人権法」などの人権や公共に関わる学修にはもちろん力を入れましたが、それ以外にも歴史や文化、経済に法律など幅広い分野の学修に取り組みました。こうした複合的な学修のおかげで、戦争以外の観点から国際社会の課題について考察する力を養うことができたと感じています。
たとえば、「日本史概論」や「日本文化論」。高校の学修とは比べ物にならないほど日本の歴史や文化を深く学ぶことで、現在までの変遷や背景を理解することができ、海外との関係性についても新たに捉え直すことができたと思います。
また、経済分野には苦手意識がありましたが、「アメリカ経済論」ではトランプ政権の政策などを通して、具体的に経済の仕組みを紐解く授業があり、関心をもって学びを深めることができました。授業の最後に疑問や意見をシートに書いて提出すると、次の授業で先生が詳しく取り上げてくださるので、興味を抱いて終わりではなく、視野がどんどん広がったと感じています。
また、「フィールド・プロジェクト」で訪れたマレーシアでも貴重な体験をしました。マレーシアに行くまで私は、「イスラム教徒の女性は肌を覆い隠し、決して見せてはいけないもの」だと思い込んでいたんです。そのため、現地の大学生とスポーツ交流会が行われた際に、女性が腕まくりをしているのを見た時はとても驚きました。その時初めて、国や地域によって厳しさが異なるという事実を知り、日本で学ぶ「海外」と生きた「海外」の差を目の当たりにした気がしました。固定概念に縛られることなく、行動を起こして体験すること。その大切さを教えられた海外体験でしたね。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

やはり、3年生の時に参加した赤十字国際委員会へのインターンシップが印象に残っていますね。タイミングよく横浜で「アフリカ開発会議」が開催される年だったので、赤十字国際委員会のボランティアスタッフとして運営に携わることができました。
アフリカ開発会議とは、その名の通りアフリカの開発をテーマに議論する国際会議で、日本政府が立ち上げたものです。アフリカ諸国の首脳陣や開発パートナー諸国、国際機関やNGO団体の代表など、世界中から合計1万名以上の参加者が一堂に会すため、会場のあちこちで要人同士の議論が始まるんです。その様子を間近で見聞きすることができたのは、本当に貴重な経験でしたね。それなりに知識を持っていると自負していましたが、その場で展開される議論のレベルの高さに圧倒されたのをよく覚えています。
また、マレーシアでの体験と同じで、アフリカといえば貧しさゆえに戦争ばかりしているイメージを持っていましたが、アフリカ開発会議で見た方々は、きれいなスーツを着てスマホも当たり前に使っていました。勝手なイメージだけで世界情勢を理解することは到底できません。正確な知識と理解の上にこそ、国際的な視点は成立するんだと改めて思いました。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

3年生から「国際キャリア演習」などの授業で、就職活動に向けた準備を進めていきました。業界研究にはじまり、SPI(Synthetic Personality Inventory:総合適性検査)対策やエントリーシートの添削、個人と集団の面接練習に至るまで、就活に必要な基礎はすべてこの授業で固めることができたと思います。
キャリアセンターで面接の練習をしていただこうと思っていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行の影響により、すべてオンラインに切り替わったため、特に練習はせず本番に臨みました。それでも、自己PRや志望動機はメールで先生にチェックしていただき、できる準備を進めました。

住友生命の選考には、どのように臨まれましたか?

面接は全部で3回あり、すべてオンラインでの個人面接でした。1次と2次は女性のリクルーターの方が面接官で、最終面接は営業職のトップである男性の事業部長が面接官でした。すべての面接を終えてみて感じたのは、「オンライン面接の方がだんぜん良い」ということです。
コロナ禍における面接は、対面であれば必ずマスクを着用します。そうなるとお互いに表情が読み取りづらくなりますし、個人的に自分の武器だと考えている笑顔もアピールできません。また、オンラインの方がお互いの話をしっかり聞き取ろうという姿勢が生まれるので、総合的にコミュニケーションも深まる気がしました。通信環境によっては映像が乱れたり、音声が途切れたりしてしまうデメリットもありますが、メリットの方が多いと感じたので、今後も企業にはオンライン面接を積極的に取り入れていってほしいと思います。

今後の抱負についてお聞かせください。

生命保険の営業職は離職率が高いと言われていますが、何としても生き残っていきたいと思っています。お客様との出会いは一期一会なので、人との縁を大切にしながら、3年間はしっかり営業スキルを身につけていくつもりです。そして、4年目以降はトレーナーになって後進の育成に励むなど多様なキャリアステップを考えていきたいですね。今はファイナンシャルプランナー3級の勉強中ですが、トレーナー職になるにはさらに高い知識が必要になるため、入社してからも勉強の日々は続いていきそうです。
しかし、大学でも経験したように机の上だけで学ぶのではなく、行動に基づく理解と対話を大切にしながら成長していきたいと思います。不安定な時代なので、「あなたの未来を強くする」というブランドメッセージの通り、お客様の未来を強く支えていきたいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

自分の興味がある分野に合わせて、大学や学部を探してください。そうして選んだ大学なら、自然と学びたいことにたどり着けると思います。高校生のうちに明確な夢や目標が見つかれば言うことはありませんが、得意分野だけでも見つけておくことをお勧めします。大学はこれまでで一番長い学生生活を過ごす場所なので、しっかり学びたいことを学んでほしいですね。4年間の学びを大切にして、充実したキャンパスライフを送ってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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