内定先についてお聞かせください。
日本マクドナルド株式会社から内定をいただきました。
誰もが一度はマクドナルドのハンバーガーを食べたことがあると言っても過言ではないと思いますが、働く環境も良く、誰もが成長・活躍できる働き方を大切にしている企業です。私自身、マクドナルドでアルバイトをしているのですが、チームで仕事に取り組む文化があるので、自然と協調性が身に付き、キャリアアップに向けた目標設定も明確です。次の成長のために何をするべきかが示されているので、自分の頑張り次第でどんどんステップアップしていける環境です。
現在、シフトマネージャーという時間帯責任者を任されており、入社後もシフトマネージャーからスタートし、店長へとステップアップしていきます。全国に店舗があるため、どこに配属されるかはわかりませんが、全国でも売上トップの大阪市エリアの店舗で店長をめざしたいと考えています。
日本マクドナルドに興味を持たれたきっかけは何ですか?
アルバイトがきっかけです。最初は家から近いという理由でマクドナルドをアルバイト先に選びました。しかし、働いていくうちに社員の方と仲良くなり、一人ひとりが主役となり成長・活躍していける環境に魅力を感じるようになっていきました。時間帯責任者になってからは社員の方の代わりに店舗をマネジメントし、判断や決断を求められる場面も増えました。アルバイトであってもリーダーとしての責任感を持って仕事に打ち込むことができ、社会人になってからもこうした環境で働きたいと思うようになりました。
大学ではどのような学修に取り組まれたのですか?
幅広く経済学を学修しましたが、2年次に履修した「労働経済学」が印象に残っています。労働市場を経済学的な観点から学べて非常におもしろかったです。日本だけではなく海外の労働環境も比較し、労働組合や労働経済の変遷を学びました。最近よく言われている「人的資本」や多様化していく働き方についても学び、マクドナルドの労働環境と照らし合わせながら考えられて、とても興味深かったです。
また「財政学」では、国や地方自治体が経済活動を行うために、税金などから資金を集め管理する財政機能について学修しました。財政制度そのものについては詳しく知らなかったので、財政の役割だけでなく背景にある課題や基礎知識から学べたのは良かったです。国家予算や補正予算の決め方、国と地方自治体の関係性など、具体的な事例を交えながら教えていただけたのでイメージしやすく、経済ニュースへの興味や理解度もより深まったと感じています。
その他にも「数的処理」の授業では、数学的な計算や論理的思考力を身に付けることができました。「数的処理」には数的推理・判断推理・資料解釈の3分野があります。数的推理における数学的な計算は、経済学で必要なので、その後の授業にも役立ちました。判断推理や資料解釈では、論理的に思考を重ね正解を導き出していくため、頭の中で物事を整理して考えられるようになり、社会人になってからも役立つ力を得られたと感じています。
大学生活で印象に残っていることはありますか?
学生研究発表大会に出場したことです。研究は、ゴミ袋の有料化問題についてゲーム理論を活用しながら最適解を導き出すという内容です。有料化することで消費者の行動はどのように変容するのか。料金設定によってどのような変化があるのか。社会的利益が最大化するように、あらゆる可能性を考慮して研究しました。発表内容をチームでつくりあげていく過程では、資料を整理する力、それを基に議論して考えを発展させていく力、PowerPointを使って明快な資料を作成する力、より相手に伝わるようにプレゼンテーションする力など、さまざまな力が身に付きました。さらに意見や方針をまとめるため、チームメンバーと試行錯誤を繰り返し、納得できるものを完成させられたので、コミュニケーション力も自然と磨かれていたと思います。
マクドナルドでのアルバイトも印象に残っています。高校生から80歳くらいまでの方が一緒に働く環境なので、多様な価値観が共存しています。アルバイトをはじめた頃は、相手がどんな人かわからず、コミュニケーションに苦労する場面もありました。そのため、まずは相手の話をよく聞いて理解するところからスタートしました。相手への共感や理解を示しながらコミュニケーションを取っていくと自然と仲が深まり、仕事もうまくいくようになりました。やがて、クルーを指導するトレーナーという立場になったことで、より一層仕事が楽しくなっていき、さらにその上のシフトマネージャーをめざすようになりました。シフトの作成から売上管理や顧客対応まで、クルーが働きやすく、お客様に満足していただける環境をつくることが役割なので非常に難しい役職です。最初は自分のことでいっぱいいっぱいになってしまい、昇進試験にも落ちてしまいました。しかし、そこで諦めずに再チャレンジし、試験を見事突破することができたので、自分の成長をしっかりと実感できました。今もさらに上の役職をめざして勉強中です。
就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?
マクドナルドへの就職を考える前は、金融や保険の業界も検討していたので、キャリア演習の先生に業界動向や企業の特色について相談していました。また、大学主催の就活実践キャンプにも参加し、面接練習に力を入れました。企業の採用担当者が面接官役となり本番さながらの面接対策ができます。そのため本番のような緊張感はありました。しかし模擬面接はキャリア演習でも経験していたので、大きなミスや課題はなく、「業界は絞りきらずに広く見た方がいい」「企業のことをもっと知ろうとする姿勢は必要。企業分析に力を入れるべき」などのアドバイスをいただきました。マクドナルドへ就職したいと考えはじめてからは、マクドナルドの社員の方から就活のスケジュール感や勉強しておいたことがいいことなどを教えていただきました。さらに「これまで新卒入社希望の人をたくさん見てきたけど、水野くんなら通過できると思うよ」と言っていただけたので、自信を持って本番に臨むことができました。
今後の抱負についてお聞かせください。
いまはデパートメントマネージャーという役職に向けて勉強中ですが、入社後の目標は2年以内に店長になることです。それぞれの役職に、それぞれの役割があって、どの過程も非常に勉強になることばかりで、覚えるべきことはたくさんあります。マクドナルドの体系化されたマニュアルもどんどん改訂されていくので、月に一度は見直す機会を設けています。志がある限りずっと成長し続けていける環境なので、店長になった後もさらに上のオペレーション・コンサルタントをめざすのか、本社勤務を希望するのかを考え、また新しい挑戦を続けていくつもりです。
※掲載内容は取材当時のものです。