民間企業
高いハードルを目標に掲げて、クリアできたのは、
整った環境の中で、文武両道を貫き通せたから。
内定を獲得された企業をめざした理由を教えてください。
最初は、飲食業界や住宅設備メーカーなど、さまざまな職種に就職活動していました。最終的に職種を営業に絞りましたが、その理由は自分の実力が問われる厳しい仕事だと考えたからです。またあえて私は、難しいといわれる不動産関連の企業で力を発揮したいと思い、大和ハウス工業株式会社という企業を選びました。住宅は、お客様にとっては一生に一度の買い物という思いで買われることから、販売する側のハードルも上がります。それを乗りこえる営業力が必要になるため、さまざまなことを学んでいきたいと思います。
就職活動はどのように進めましたか?
私は柔道をやっていたこともあって、周囲からは警察官になることを勧められたりしたのですが、難しい職種にチャレンジして自分の力を試したいという思いが以前からありました。その目標を実現するために考えたのは、経験したことのあるアルバイトの面接とはレベルの違う就職活動の面接を、できるだけ多く練習のつもりで体験して、目標とする企業に挑もうということでした。3年生の11月頃に「体育会系の部活動をしている学生歓迎」という就職活動の説明会に参加した後、そろそろ動きはじめなければと思うようになりました。最初はどの業界が魅力的なのかを知りたかったこともあり、たくさんの企業にエントリーしました。12月から5月くらいまで説明会と面接を繰り返して、6月頃に内定をいただける企業が出てきました。
全部で約60社の面接を受けられたそうですね。
はい。60社ほど面接選考を受けましたので、面接官の方からいくつかの指摘を受けることもありました。そういったことに耳を傾けて反省し、次の面接で活かすことで上達したと思いますし、どの企業の面接でも緊張はしましたが、それだけ経験を積むと心の持ちようが違うことを実感しました。各社の面接は細かい部分はもちろん異なりますが内容は似ている部分が多いので気持ちが楽でした。痛感したのは、就職活動はスケジュール管理が難しいということです。1日に会社説明会や面接を詰め込みすぎると、履歴書の提出期限のチェックなどが漏れたりしてしまうこともあるので、いつも注意していました。
大学で学んだことや、努力したことを教えてください。
私は幼少の頃から柔道をやっていて大学でも柔道部で活動していました。人に気づかいながら団体行動をできるようになり、あいさつなどをしっかりするように鍛えられたおかげで、ハキハキ話せるようになったと思っています。また、もう一つ自分を成長させてくれたものとして、1年生から受けていたディベートやディスカッションを多く行うゼミが印象に残っています。そこで学んだ成果だと思いますが、学年が上がるにつれて討論などの場面でも堂々と自分の意見を言えるようになりました。さらに、2年生からは企業法のゼミを受けるようになったのですが、学生から企業への視点と、企業から社会へ向けた視点の両方を学ぶことができて、その両方を分かった上で就職活動に進めたことが大きかったと思います。
キャリア支援課のサポートなどを、就職活動にどう活かしましたか?
就職活動を始めてからしばらくは情報が少なく、不安な部分もあったので、過去に先輩方が就職活動をした時に企業に対して面接でどんな質問をしたのかを、キャリア支援課のパソコンを使って調べたことがあります。貴重な情報が得られて大変役立ちました。また、私は何社にもエントリーして面接も受けたので、履歴書がたくさん必要だったのですが、大学では無料でいただけたことがとても嬉しかったですね。
今後の目標について聞かせてください。
お客様が住宅を購入する時は、人生の中でも非常に大きな決断をされるということですので、しっかりと信頼関係を築いていかなければならないと思っています。大学のキャリア演習や就活キャンプなどで学んだ社会人としての基本的なマナーについてはもちろんですが、内定先で経験する研修などを通じてお客様にきちんと接することができるマナーなども身につけて契約につなげていきたいです。
※掲載内容は取材当時のものです。