民間企業

大学生活で磨いたコミュニケーション力を武器に、
情報セキュリティの世界で信頼を勝ち取りたい。

リコージャパン株式会社 内定福留 準也 さんJunya Fukudome経済学部経営学科卒(2021年3月) / 鹿児島県立 鹿屋高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

リコージャパン株式会社から内定をいただきました。
リコージャパンは、ニューノーマルの時代にこそ相応しいデジタルサービス企業だと思います。ビジネスの課題を解決するアプリケーションサービスを提供しながらも、人とデジタルの間に介在するストレスを取り除き、働く場所を選ばないデジタルワークプレイス作りを加速しているからです。私はSE(システムエンジニア)職として採用されているため、入社後はネットワークやサーバといったインフラ系を中心にシステムの要件定義や、設計・構築・運用を担う予定です。
SEというと一日中パソコンに向かって作業する姿を思い浮かべるかもしれませんが、インフラ系システムは導入した後の保守・管理が最も重要なため、お客様のところへ営業スタッフと共に赴き、コミュニケーションをしっかり取りながら仕事を進めていきます。

リコージャパンに興味を持たれたきっかけは何ですか?

最初のきっかけは、就職情報サイトの適正業界診断です。かなり細かい質問に回答した結果、IT業界が適しているとの診断が出たんです。今後、まず間違いなくIT業界は伸びると思っていたので、この診断結果に背中を押されるような形でIT業界を志望するようになりました。さまざまな会社を見ていく中で、リコージャパンに惹かれたポイントとしては、全国に拠点があり自分の好きな街で働くことができる点。そして、育児休暇制度が充実している点。経産省が認定しているホワイト企業500に入っていた点などがあります。
また、単純にIT企業を見ている学生は多くいますが、ネットワークやサーバなどのインフラを持っている企業の強みを理解している学生は少ないと感じていました。ソフトやスキルだけを提供する企業は、必然的に他社に真似されることで強みを失いますが、ネットワークやサーバなどのインフラは一朝一夕では追随できません。こうした点においても、リコージャパンはとても魅力的に思えました。

大学では、どのような学修に取り組まれたのですか?

様々な分野に興味が広がっていったので、経済学やマーケティング、会計学に心理学など、興味関心の赴くまま幅広い授業を履修していきましたが、一番興味深かったのはゼミでの学びです。1年生から4年生まですべてのゼミにも共通していたのが、発表する機会が非常に多いという点。そのため、大学4年間でコミュニケーション能力が飛躍的に伸びたと思っています。
2年生の時は、「AIを大学の授業に導入したらどうなるのか?」というテーマで、ゼミの仲間と研究発表大会にも出場しました。まったく未知の分野だったので、基礎知識の学修が大変でしたが、未知の分野であるからこそ自由に議論することができ、充実した研究内容に仕上げられたと感じています。その時に導き出した結論は、「場所や時間にとらわれることなく、オンラインで最適な学修を受けられるようになるのでは」というものでしたが、奇しくも新型コロナウイルス感染症の流行の影響により、自らオンライン授業を経験することとなり、自分たちの論点があながち間違いではなかったと再確認しましたね。
3年生からのゼミでは、卒業論文に向けた研究を進めています。テーマは「タピオカはなぜ流行ったのか」。タピオカが最初に流行したのは1990年代の前半で、次が2000年代の半ばです。定期的に流行が繰り返されているのはなぜかを、先行研究を交えながら考察しています。現在、「ビッグ・ファイブ理論(人の性格は5つの要素(「外向性」「調和性」「誠実性」「神経症的傾向」「経験への開放性」の組み合わせからなることを説明した理論)」を用いながら、アンケート調査で集まったデータを分析中です。SNSと外向性の関係に流行要因を見出そうと研究しています。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

大学生の間にしかできないことに挑戦したくて、2年生の夏にヒッチハイクで日本一周したことが、とても印象に残っています。見ず知らずの人に声を掛けて車に乗せてもらうことが、いかにハードルが高いか。何度も無視されましたし、連続で断られ続けたりもしました。ところが、何度も失敗している内に、自分なりのコミュニケーション術のようなものが出来上がり、わずか7日間で鹿児島から北海道までたどり着くことができました。そのコミュニケーション術とは、「明るくハキハキしゃべって嘘をつかないこと」。コミュニケーション術と言うには当たり前すぎることかもしれませんが、案外できていないことが多いんです。ゼミ活動ももちろんですが、こうした経験のおかげでコミュニケーション能力を鍛えることができたと思っています。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

面接対策として、キャリアセンターの職員の方に模擬面接をしていただきました。しかし、対面での練習はコロナ禍によって途中で打ち切りに。本番に向けて最終調整を、というタイミングだったので不安を感じることもありましたが、すぐに職員の方がオンラインでの面接練習に切り替えてくださったので本当に助かりました。自分でも客観的な視点を持つようには意識していましたが、どうしても主観的になりがちだったため、キャリアセンターの職員の方からの的確なフィードバックはありがたかったですね。
また、経法大には実務家教員(専攻分野における概ね5年以上の実務の経験を有し、かつ高度な実務能力を有する者)が多く在籍されていますが、リコー出身の先生もいらっしゃったので、貴重なアドバイスをたくさんいただくことができました。企業説明会だけでは見えてこない、内部から見た組織特性などを知ることができ、深い企業理解につながったと思います。

リコージャパンの選考には、どのように臨まれましたか?

コロナ禍での選考になってしまいましたが、大学のサポートのおかげで不安なく選考に臨むことができました。SPI(Synthetic Personality Inventory:総合適性検査)についても、独学でも大学の講座でも勉強していたので、特に問題ありませんでしたね。
面接は2回ありましたが、1次面接はオンラインでの実施になりました。コミュニケーション力には自信がありましたし、面接練習もしてきたので問題なくパスできるはず。そう思ってオンライン面接に臨んだのですが、オンラインという慣れない環境に緊張してしまい、自分でも途中で何を話しているかわからなくなってしまいました。「これはまずい」と焦りを感じていた時のこと。リコージャパンの面接官の方が「こういうことですよね」と要点だけを拾い上げて、私の話を簡潔にまとめてくださいました。そのおかげで面接がグッとやりやすくなり、そこからはいつもの調子で話をすることができました。
次の役員の方との最終面接は、緊張することなく座談会のような感じで和やかに対話することができました。その場で「来年からよろしく」と内定をいただけたので、とても驚きましたね。「こんなあっさり終わっていいんだろうか」と少し拍子抜けしましたが、親に報告するととても喜んでくれたので、「就職活動を頑張って良かったな」と素直に私も喜ぶことができました。私は男三兄弟で、他の二人はすでに働いているため、最後まで心配の種だったんだろうなと思うと、親への感謝の気持ちも湧いてきましたね。

今後の抱負についてお聞かせください。

SE職には理系の学生が多くいます。専門知識が求められる職種でもあるので、同期に負けないように勉強に励んでいきたいと思います。卒業までに全国統一学生ICTテストを受けたり、基本情報技術者試験を受けたりして、理系学生との差を埋めていくつもりです。
また、インフラに最も重要なものは「情報セキュリティ」ですが、セキュリティにおける攻撃側・防御側の「イタチごっこ」は今後も続いていくと思います。だから将来的には、セキュリティの最先端を走っていけるようなスペシャリストになることが目標です。
そして、個人的に「情報セキュリティ」と同じくらい重要だと考えているのが「信頼」です。信頼できる企業や相手でないと、大事なセキュリティ管理を任せることはできませんから。多くのお客様と信頼関係を築いていくために、私の一番の武器であるコミュニケーション能力を大いに役立てていくつもりです。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学には多様な分野の学びがあります。とにかく視野を広く持って、学内外問わず活動してください。私も多くの経験をしたことで、自分の中に武器や選択肢が増えたと感じています。ひとつのことしか知らなくて「これが好き」と言うのと、多くのことを知った上で「これが好き」と言うのとでは大きく違います。可能性は無限大なので、大学4年間を思う存分楽しんでくださいね。

※掲載内容は取材当時のものです。

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