民間企業

留学で培われた語学力や行動力を発揮し、
お客様の笑顔を支えるホテリエに。

株式会社ホテルグランヴィア大阪 内定松元 大知 さんDaichi Matsumoto国際学部国際学科卒(2023年3月) / 兵庫県立 伊丹西高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社ホテルグランヴィア大阪から内定をいただきました。
ホテルグランヴィア大阪はJR大阪駅直結のホテルで、ビジネスから観光まで幅広い需要に応えられるロケーションを活かし、コロナ禍においても安定的に利用客数を維持しています。また、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアソシエイトホテル(提携しているパートナーホテル)でもあるため、外国人観光客の利用が多い点もこのホテルの特徴です。国際学部生としては、やはり外国人観光客が多く宿泊するホテルで働きたいと考えていたので、ホテルグランヴィア大阪は私の理想にぴったりのホテルでした。
ホテルには宿泊・料飲・宴会・営業・調理など幅広い部門がありますが、入社後どこに配属されるかはまだ決まっていません。しかし、どこに配属されたとしても、お客様の笑顔のために自分なりに精一杯おもてなししたいと思っています。

最初からホテル業界を目指されていたのですか?

最初は旅行業界を志望していました。しかし、旅行の企画をするだけでは、旅行に参加してくださるお客様の笑顔を見ることはできないので、お客様と直接的に関わり合うことができるホテルで働きたいと思うようになりました。きっかけは、大学3年生の時に泊まったホテルでの体験です。私は宿泊先のホテルで友人の誕生日をサプライズでお祝いする計画を立てていたのですが、ホテルの方がさまざまなアドバイスをくださったおかげで、その友人がとても喜んでくれました。思い出に残る誕生日を演出するサポートをしてくださっただけでなく、周辺観光地の情報を教えてくださるなど、細かいところまで気を配っていただき、ホスピタリティ溢れる接客を体験したのです。
このことがきっかけでホテリエ(ホテルで働く人)という職業に憧れを抱くようになり、ホテル業界の企業説明会にも参加するようになりました。ホテルの魅力を知れば知るほど、お客様の一番近くで旅をサポートし、素敵な思い出づくりのお手伝いができるホテリエになりたいという想いが強くなっていきました。

大学ではどのような学修に取り組まれたのですか?

ホテル業界で語学力は必須なので、英語学修にはとても力を入れました。経法大には1年生の時から英語で学び、英語で考える授業が多いため、英語運用能力が伸びていく実感がありました。たとえば、「Exam Prep.」ではTOEICのスコアアップに役立つ実践的なノウハウを教えていただいたので、問題を解く時間も短縮され、大きく点数を伸ばすことができました。
他にも「Advanced English」や「Academic Writing」、「Business Communication」などの授業を通じて、リスニング力・スピーキング力・ライティング力・リーディング力が総合的に伸びたと感じています。ネイティブスピーカーの先生に教えていただけるのも大きな魅力です。正しい発音を聞くことでリスニング力のアップにつながり、さらに、ディスカッション時は自分の考えを英語で伝える必要があるため、思考力や表現力も磨かれました。
また、リスニング力をもっと伸ばすため、先生に相談し、週1回程度のペースで個別指導もしていただきました。英文を発音することで単語や文脈を意識的に把握でき、結果的にリスニング力のアップにつながることや、TOEICなどの試験ではリスニング問題の設問を先に読むことで聞き取るべき内容を頭の中で整理することなどの指導をしていただいたおかげで、苦手意識を持っていたリスニングにも自信が持てるようになりました。

留学も経験されたのですね?

1年生の時に海外語学研修でオーストラリアのディーキン大学へ約1ヵ月間留学していました。現地の授業で面白かったのが、エッセイを書く課題です。先生から出されたテーマに沿って毎週200語のエッセイを書くのですが、最初は100語も書けませんでした。200語は日本語で言えばだいたい400字くらいなので、原稿用紙の半分も埋めることができない状況でした。
テーマがあるといっても何から書けばいいのか検討がつきませんでした。少し書き出せたとしても、それを長文にしていくことが難しく、最初のうちは四苦八苦していました。そのような状況を何とか打破しようと、先生にエッセイの書き方や構成の考え方について質問し、骨子となるものを何とか理解することができました。あとは書いたエッセイを現地の学生や留学生に読んでもらい、「ここはこう言い換えた方が伝わりやすくなる」などのアドバイスをもらって推敲を重ねていきました。
もちろん、こうした会話はすべて英語です。コミュニケーション自体に難しさを感じる場面もありましたが、積極的に会話をしないと授業についていけず、留学に来ている意味もないので、間違っていても気にせず、とにかく会話することを大切にしていました。そのような日々を送っているうちに、気が付けば無理なくエッセイを書けるようになり、コミュニケーションもストレスなく取れるようになっていました。
自分に自信が持てるようになったからか、語学力と比例するように行動力もアップし、現地の学生と一緒にさまざまな場所に遊びに行くようになりました。1年生のうちから留学を経験できたおかげで、多くの成長を遂げられたと感じています。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

3年生の時、ゼミの有志メンバーで「CIB(Campus Internationalization Bridge) Color Project」というサークルを立ち上げたことが印象に残っています。このサークルでは経法大に来ている留学生が授業で困らないように、日本語をやさしく変換した用語集をつくる活動をしていました。3年生になると授業の専門性が高くなってくるため、留学生には理解することが難しい日本語も多くなります。私も留学時は現地の学生に随分助けてもらったので、留学生の力になるべくサークルの副リーダーとして活動しました。
用語集の作成で苦労したのが、どこまで変換すればいいのかわからないという点です。留学生にもチームに入ってもらい、リアルな声を反映していきましたが、私たちとしてはやさしい日本語に変換したつもりでも、留学生にはまだ難しいという場合がよくありました。私にも予想外のことで、多様な視点から物事を見る重要性を学ぶいい機会になったと思っています。

就職活動に向けて、どのような準備をされたのですか?

視野を広げようと思い、3年生の夏休みに、さまざまな業界のインターンシップや企業説明会に参加しました。他の業界も幅広く知った上でホテル業界に絞り込むことで、私の中での納得度が大きく変わったと感じたので、調べてよかったと思います。
その後、キャリアセンターでエントリーシートの添削や面接の練習をしていただきました。当初はエントリーシートの完成度を上げることができず悩んでいたので、構成から的確なアドバイスをいただけ、本当に助かりました。面接の練習も最初は緊張で頭が真っ白になることもありました。何度も練習を重ねるうちに緊張しなくなり、受け答えの精度もあがっていったと感じています。
「国際キャリアデザイン演習」という授業でもエントリーシートの作成や面接の練習、自己PR文の作成などを行いました。特に自己PRの文章は先生に添削していただくことで、完成度の高い文章ができたと思います。

ホテルグランヴィア大阪の選考には、どのように臨まれましたか?

エントリーシートに関しては、しっかり準備したので問題ありませんでした。その後は筆記試験と小論文がありました。小論文の対策は特にしていなかったのですが、エントリーシートの作成練習で文章力が上がっていたので、予想以上にスラスラと書くことができました。
面接は全部で3回あり、一次面接と二次面接はオンラインでの実施でした。オンライン面接も大学で練習していたので、焦ることなく落ち着いて受け答えすることができましたね。最終の三次面接は対面の実施でした。志望動機や自分の「強み」と「弱み」などを聞かれましたが、オンライン時よりも自分らしさを伝え切ることができました。
練習の成果を発揮できたので手応えもありましたが、後日、内定の連絡をいただいた時は、やはりとても嬉しかったです。同時に、自分も目指していたホテリエになれるという実感が湧き、気の引き締まる思いがしました。

今後の抱負についてお聞かせください。

語学力や行動力など、大学4年間を通して身に付けた力を発揮して、日本人のお客様はもちろん、海外から来るお客様にも素敵な思い出をつくっていただけるよう、自分なりのおもてなしを実践していきたいと思っています。
ホテルグランヴィア大阪を利用する海外のお客様はアジア圏の方が多いため、中国語や韓国語の修得も必要です。そのため、英語を勉強してきた経験を活かし、今後は多言語も基礎から学習していくつもりです。
将来的にはホテル内のさまざまな部門の業務を担当することになると思いますが、どれほどキャリアを重ねても、ずっと現場でお客様の笑顔を支えていきたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

まずは、自分が何を勉強したいのかを考えることが重要です。国際学部には多様な学びのフィールドが広がっているので、まだ何を勉強したいのか分からない人は国際学部への進学を是非検討してみてください。グローバルで多角的な視点から世界を見る力が身に付くと思いますよ。
大学入学後のアドバイスとしては、大学では自分で履修したい授業を選べるので、興味のあるものは幅広く学んだ方がいいということですね。授業は単位を取るためのものではなく、貴重な学びや体験に触れられる機会だと思ってください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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