民間企業
希望通りUターン就職を実現。
地元密着の信用金庫で、地域経済の支えになりたい。
内定先についてお聞かせください。
和歌山県内に46店舗を展開する、地域密着のきのくに信用金庫から内定をいただきました。私は地元が大好きで、当初からUターン就職をめざしていました。きのくに信用金庫は、なかでも一番入りたかった会社で、一般職として店舗業務に携わることが決まっています。銀行から必要とされる行員となり、地域経済の支えになれるように頑張っていきたいです。
入学当初から資格取得に励んできたのは、就職を意識してのことですか?
はい。入学時から就職に備えて、大学の資格講座を利用してきました。
取得した資格は、日商簿記検定2級、ファイナンシャル・プランニング技能検定3級、秘書検定準1級、証券外務員二種、マイクロソフトオフィススペシャリスト(アクセス)です。すべて金融機関への就職を意識して取得した資格です。
簿記検定は商業高校の出身ということもあり、入学後すぐ2級に合格できました。ファイナンシャル・プランニング技能検定と証券外務員は、銀行業に直接活かせる知識だと考えてのことです。秘書検定は言葉づかい、正しいお辞儀といったビジネスマナーを勉強したいと考え取得しました。
大学の資格講座を活用してよかった点は、まず費用が外部のスクールにくらべて格段に安かったことです。数多く取得できたのも、費用負担が少なかったおかげです。学内ですから移動時間がなく、スケジュール管理が容易なことも良かった点です。また、講座は少人数でわかりやすく、質問もしやすい環境でした。
資格講座以外に就職に有効だったことは何ですか?
1年生からキャリアゼミを履修していました。自己分析やグループディスカッション、面接練習などに取り組み、早期から就職に備えることができました。印象に残っているのは、皆が見ている前での面接練習です。人前でのロールプレイングを行うという緊張感を味わったことで、面接本番への心の準備になりました。
就活対策の合宿にも参加しました。実際に企業の方が面接練習をしてくださるので、ぜひ経験しておきたいと思いました。その際「結構慣れているね」という評価もいただき、キャリアゼミの成果が出ていることを実感できました。キャリアゼミで基礎を作り、就活対策の合宿で上積みするという流れで自信を持つことができました。両方に参加したことが効果的だったと感じています。
業界研究セミナーでは、金融業の知識を深められたことに加え、銀行ごとの特色もわかりました。大手銀行は大勢の顧客を相手にしますが、私の場合は、一人ひとりのお客様と密接にかかわるスタイルが向いていると感じ、内定先をめざす気持ちがより強くなりました。
また、オープンキャンパスの学生スタッフを務めたことも就活の土台になっていると思います。初対面の方とのコミュニケーション力を磨く機会になったからです。保護者の方と接する時は、目上の人であることを意識して丁寧に接し、高校生の方とは話しやすい雰囲気を作るという風に、相手に応じた対応も身につけられました。
インターンシップにも積極的に参加していますね。
内定先の4日間インターンシッププログラムに参加しました。内容は本店研修や銀行業と金融業の学修、支店業務の見学など。銀行なので堅い雰囲気を予想していたのですが、きのくに信用金庫はとても温かみのある社風でした。私に合う職場だと感じ、ぜひ入りたいという思いを強くしましたね。
参加したインターンシップは銀行だけでなく、証券会社、人材派遣、不動産など、1日だけのプログラムも含めて約20社。銀行は一般企業とは違って就活の解禁日が遅いので、その時間を利用して場数を踏もうと思いました。これは私なりの戦略で、数多くの企業、業種のインターンシップを経験したうえで銀行に決めたことをアピールすれば、本気度、志望度の高さを示せると考えてのことです。
きのくに信用金庫の採用試験では、温かみのある職場だと感じたインターンシップでの印象や、地元密着のスタイルに魅力を感じたことを伝えました。
面接と筆記試験の直後に内定をいただいた時は、とてもうれしかったですね。
ほかに学生生活で印象に残っていることはありますか?
私の所属する山路ゼミは学外での活動を活発に行うのですが、印象に残っているのは近鉄百貨店上本町店での実践販売に出向いたことです。小学生向けに、夏休みの自由研究のキットを販売するイベントにブースを出店しました。ブース出展だけが決められていて、企画、人員配置、広告宣伝などはすべてゼミ生だけで実施しました。私たちのグループは、割り箸鉄砲という遊具を販売しました。周りのブースに女の子を対象とする商品が多かったので差別化のため男の子をターゲットにしたのと、材料費も安いので割り箸鉄砲を売ろうということになりました。実際にお金をいただくのでこちらも真剣です。ネットの動画を参考にして商品を手作りし、会場で子供が実演する際には、はさみなどを片付けて安全第一に気を配りました。ただ、振り返ると反省点もありましたね。多くの人が集まる現場では予想もしないことが起こるので、メンバー同士の情報共有、情報伝達を緊密に行うことの重要性を学ぶいい機会になりました。
また、一人暮らしを経験したことも良かったです。大阪で4年間暮らしてみて、より地元である和歌山のよさがわかりました!
※掲載内容は取材当時のものです。