民間企業

培ってきた異文化理解力と主体性を武器に、
グローバル企業で上を目指し続ける。

株式会社ファーストリテイリング 内定寺岡 直哉 さんNaoya Teraoka国際学部国際学科卒(2024年3月) / 大阪学芸高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社ファーストリテイリングから内定をいただきました。
ファーストリテイリングというと聞き馴染みがないかもしれませんが、ユニクロやGUなどのブランドを展開している企業と言えば、誰もがわかると思います。服は世界中のあらゆる人の生活にとって欠かせない、いわば生活のインフラです。だからこそ、ファーストリテイリングは服には暮らしや社会、世界までも変える力があると信じ、「LifeWear」を世界中に届けています。
ファーストリテイリングは年齢にかかわらず、実力に応じて仕事が任され、若手の声もしっかりと聞き入れてくれます。主体性を重んじる文化もあるため、モチベーション高く仕事に取り組めて、早くから成長できる環境だと感じています。

ファーストリテイリングに興味を持たれたきっかけは何ですか?

就職活動に役立つ場所でアルバイトしたいと考えていて、候補としてユニクロかスターバックスを想定していました。服が好きだったのでユニクロで働きたいと思ったのですが、当時は求人が出ていませんでした。諦めきれずに近隣店舗に電話をかけて面接をお願いしたところ、その姿勢を買っていただけたのか、面接を実施していただき、アルバイトとして働けることになりました。
実際に働いてみて感じたことは、社員の方のレベルの高さ。特に店長とエリアマネージャーの会話を聞いていると、先の先まで見越した視座の高い話をものすごいテンポでされていて、純粋に「すごい」と圧倒されました。新商品をディスプレイする時も、「本社からの指示ではこうだけど、その通りにレイアウトすると、次に売りたい別の商品が目立たなくなる。他の方法を考えよう」といった具合で、主体的に物事を進めていく姿は目指すべき目標にもなりました。こうした働きがいのある環境に強く惹かれ、ファーストリテイリングへの志望度がどんどん高まっていきました。

大学ではどのような学修に取り組まれたのですか?

ユニクロには多様な人材が働き、お客様も外国の方がとても多くいらっしゃいます。実際、私が働く店舗にもヒジャブをつけたお客様が来店されることもあります。こうした環境では異文化への理解や配慮がとても大切になります。そのため、「異文化理解」や「異文化コミュニケーション」、「異文化適応論」などの授業はとても興味深かったです。島国の日本で暮らしていると自国文化をスタンダードに感じてしまいます。でも、世界には多様な文化や宗教があり、それぞれに正しさがあります。そうした事実を文化的背景も含めて知ることで、異文化を受け入れ共生していくために必要な考え方や視点が身についたと感じています。
他にも「ホスピタリティ論」では、お辞儀の角度や立ち方など、細かい所作を実践しながら非言語コミュニケーションの重要性を学ぶことができ、店舗で売り場に立つ時や就職活動の際には、授業で得たスキルを活かすことができました。また、ゲストスピーカーとしてキャビンアテンダントの方に来ていただき、「ホスピタリティとは」という話を聞く機会もありました。その中でユニクロと同じだなと感じたのが、「外国人に話しかけられた時、たとえあなたが外国語を話せなかったとしても、ジェスチャーでコミュニケーションは取れます。その時、自分にできる最大限のことで応えるのもホスピタリティのひとつなんですよ」という話です。まさに私も同じ気持ちでお客様に接しているので、とても共感したことが心に残っています。

大学生活で印象に残っていることはありますか?

やはり一番はユニクロでアルバイトをしていたことです。新商品をレイアウトする時はチームで動くのですが、どうすれば買ってもらいやすくなるのか、マネキンのコーディネートをみんなで考えます。「意見があれば積極的に言ってください」と社員さんからも言われていたので、積極的に提案をしていましたが、もちろんすべてが採用されるわけではありません。でも、不採用の時は会社の方針や意図を丁寧に説明してくださるので、なぜ採用できないのかが納得できました。主体的に動く個が集まったチームほど頼もしいものはない。そう感じながら、自分自身もその一員として働くことで、高いレベルで主体性を磨くことができたと思っています。
また、イベントスタッフのアルバイトとしても働いており、そこでは100名ほどのスタッフを束ねるリーダーを任されていました。大きなスタジアムでイベントがある時は、1週間前からミーティングを行い、事故や混乱が起こらないようにスタッフやフェンスの配置を計画します。イベント当日は人材会社から派遣された初対面のスタッフを配置場所に割り振り、無事にイベントが運営されるように現場を指揮していました。失敗は何度もありましたが、現場でチームをまとめる力や臨機応変に対応する力が身につき、アルバイトを始めた頃と比べると自分でも驚くほど成長できたと思っています。

就職活動に向けて、どのような準備をされましたか?

就活実践キャンプに参加して、面接練習に励みました。実際の企業担当者や先生が面接官役をしてくださり、本番の面接のようにピリッとした空気が流れているので、最初はとても緊張しました。ただ、目上の人と話をするのはアルバイトで慣れていたこともあり、話し始めれば特に詰まることもなかったです。面接官の方からも「正直、言うことはありません」という言葉をいただき、自信をつけることができました。
ゼミの先生にはエントリーシートの添削をしていただいたり、就活の状況を報告して相談に乗ってもらったりしていました。落ちたらどうしようという不安も大きかったので、先生にはメンタルケアをしていただくことができ、心強かったです。
また、いろいろな企業の選考を受けていたので、それらを振り返るために就活ノートをつけていました。面接官の名前や特徴、聞かれたことなどをメモしつつ、後から見直しやすくするために自己分析や企業研究も一冊にまとめていました。就活ノートを書くと、自分の言動を客観的に捉え直せるので、かなり良い取り組みだったと思っています。

株式会社ファーストリテイリングの選考には、どのように臨まれましたか?

アルバイトをしていたこともあり、自信を持って選考に臨めました。面接は一次も二次も手応えを感じる内容で、しっかりコミュニケーションを取ることができたと思います。ただ、三次面接だけは想定外の質問があり、その場で考えて答えはしましたが、手応えはありませんでした。面接終了後に、就活ノートでそこを整理して、自分なりの考えを改めてまとめてから最終面接へ。すると、最終面接でも同じことを聞かれ、今度はしっかり自分の考えを伝えることができました。

今後の抱負についてお聞かせください。

ファーストリテイリングは世界に名だたるグローバル企業なので、上のポジションを目指すなら英語力が必須です。これからは英語学修に一層力を入れてTOEICスコア700以上を目指したいと思っています。そして、何事にも主体的に挑戦し、さまざまな業務にやりがいを見出して、上を目指し続けていきたいです。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学は知名度やイメージで選ばないでください。そこで何が学べるのか。そして、そこで何をするのかが重要です。就職がすべてのゴールではありませんが、有名大学に行ったからといって必ず就職できるわけではありません。その点、経法大は学修環境が充実していて、先生との距離感も近いので、濃密な時間を過ごせます。真面目に授業を受けて学生生活を楽しんでいれば、きっと未来は拓けると思いますよ。

※掲載内容は取材当時のものです。

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