公務員・教員

警察官になるという目標に対して
どれだけ真剣になれるか、どれだけ本気になれるかが肝心

大阪府警察 合格甲地 翔太 さんKouchi Shota法学部卒(2013年3月) / 大阪府 浪速高等学校 出身

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警察官を目指すきっかけは?

高校1年生のとき、大阪府警察の白バイ、青バイを見て「かっこいいな」と感じたのがきっかけでした。白バイはご存じの通り、交通取締りを主に行う交通機動隊。青バイは地域の安全保全のために機動警ら隊が利用する、青い塗装が施された小型の白バイです。どちらも高い運転技術で交通法規や府民の安全を守るところに興味をもち、憧れをもつようになりました。将来警察官になるためには、法律や行政知識を身につけなければならないと思い、法学部へ進学を希望。本学の無料で公務員講座を受講できるSコースに魅力を感じ、入学しました。

Sコース・公務員講座のよさはどんなところ?

基礎から実践まで、効率的に学べるカリキュラムが組まれているところでしょうか?
私が一番ありがたいと思ったのは、警察や消防、国家一般、地方上級などの対象別に細かな試験対策情報を集約して教えてくれたことです。たとえば、ある都道府県の警察官採用試験では、教養考査の何割得点できれば合格ラインであるとか、昨年の問題の傾向はこうだったなど、分析結果を伝えてくれました。こうした情報があると、自分で勉強するときの方向性や注意点を把握しやすくなります。受験する上で知っていると得な情報を入手できたのはとてもありがたかったです。

1年生から着々と勉強を続けたのですね?

1年生のときから、飲食店のアルバイトを続けながら、自分でスケジュールを立て、こつこつと勉強しました。アルバイトは、今後の就職活動資金を貯めるだけでなく、人間関係の構築の仕方やチームで仕事をするときにどうすべきかといった仕事の効率化を知る上でもよい経験となりました。たとえば、大勢のお客さんで店が混んでいるとき、自分が一スタッフとなって接客に回ると、指示を出す者がいなくなり、かえって効率が悪くなることがあります。状況を見て、指示を出す、接客にあたる、調理担当となるなど、臨機応変にマルチタスクで取り組むことの大切さを学びました。これは、今後チームワークで行動するとき、大いに役立つと思います。

途中で、目標が揺らぐことはなかったのですか?

はい。ありませんでした。3年生の秋頃、ずっと勉強を続けていたので、もう教養考査は大丈夫だろうと思って模試を受けたところ、思っていた以上に点が取れておらず、焦りました。ここから気持ちを切り替え、ペースを上げて勉強に集中するようにしました。
ちょうどその頃、大阪府警察主催の体験セミナーがあることを知り、それに参加しました。警察の仕事全般を紹介してくれる説明会に加え、指紋採取などの鑑識体験など楽しみながら参加できるものも。でも、なんと言っても最大の収穫は、現役警察官と直接話ができたことでした。「なんとしても警察官になる」と一気にモチベーションが向上。練習問題を解いては間違った問題を検証し、解答率を上げていきました。
12月時期に入ると、就職活動は本格化。母親に「念のため、一般企業も受けてみたら」と言われたことでかえって闘志に火が付き、「大阪府警察以外は受験しない。もしだめだったら秋採用に、それもだめなら来年度も挑戦する」と宣言したほどでした。

Sコース以外に活用した就職支援はありますか?

4年生の春先、大阪市内のホテルを会場に、合宿形式でビジネスマナーや面接特訓を行う「キャリアアップキャンプ」に参加しました。これはとても有意義でした。ラッキーなことに、私の模擬面接の面接官役を務めてくださったのは元警察官の方。本番を想定した質疑応答を経験することができました。最初は上手く回答できなかったのですが、繰り返すうちに徐々に面接という場に慣れ、自信をもって答えられるようになりました。

5月にはいよいよ警察官採用試験。試験はいかがでしたか?

教養考査の筆記試験は思ったよりもやさしくホッとしたのですが、まわりの受験者たちも「できた」と口々に言っていたので、一次通過の発表があるまでは気持ちが休まりませんでした。一次合格の結果をホームページでみたときは、一緒に受験した友達と喜びを分かち合いました。
そして二次の面接と適性検査、体力検査を受験。もうやり残したことはないと思うくらい、全力で取り組みました。こうして無事に合格できたときには、本当に嬉しかったです。自分の目標に対して、どれだけ真剣になれるか、どれだけ本気になれるかが、何よりも大切なのだと感じました。

おめでとうございます! それでは、今後の抱負を聞かせてください

警察官になるからには、理想を目指したいと思います。大阪府民のための安全を守ることはもちろんのこと、密なコミュニケーションで一人ひとりが抱える問題を解決に導きたいと思っています。もちろん、入職動機になった交通部で活躍できれば最高ですが、配属されたその場所その場所で、その役目を全うし、府民のために頑張りたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

もし、皆さんが公務員を目指すなら、その準備は大学に入ってからで十分間に合います。自分でスケジュール管理して学べる人も、そうでない人も、本学にはSコースやキャリア支援部が実施するさまざまな就職支援があるので、それを上手く活用すればきっとよい結果につながると思います。目標をもつこと、そしてその実現のために何をすべきかをじっくり調べること。それが何より大切だと思います。皆さんも、頑張って!

※掲載内容は取材当時のものです。

4年間のサクセスストーリー

1年生
警察官を目指して大学選びをしているときに、本学のSコース・公務員講座を知り、魅力を感じて入学。「公務員基礎講座」を受講。
警察官を目指すきっかけが交通部の白バイであったこともあり、早くも将来に備えて普通自動二輪免許を限定解除。
2年生
勉強を進めながら、アルバイトにも力を注ぐ。法学部の授業で興味をもったのは「債権総論」。市場取引の基礎を知ることができ、とても勉強になった。
3年生
秋からスイッチを入れ直して教養考査に向けた勉強に取り組む。大阪府警主催のセミナーに参加するなどしてモチベーションをアップ。合宿形式の「キャリアアップキャンプ」に参加するなどして、試験直前の面接対策を。
4年生
本命は大阪府警察。本番に備え、その試験より前に実施される警視庁を受験。試験会場の独特の雰囲気に慣れるよい機会となる。
大阪府警の採用試験に無事合格。

就職活動の拠点に便利、無料の「東京セミナーハウス」

警視庁を受験する際に、東京麻布台にある「東京セミナーハウス」を活用しました。そのメリットは、東京のど真ん中、交通至便な場所にあるだけでなく、就職活動での利用時は、なんと無料! 東京で就職活動を支援してくれる、ありがたい施設です。

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