公務員・教員

最前線での現場体験談などにふれ、
熱い想いを持ち続けられたことが、合格への大きな力となりました。

大阪府警察 合格岡本 秀貴 さんOkamoto Hideki法学部卒(2014年3月) / 大阪府 大阪学院大学高校 出身

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大阪府警察の採用試験合格、おめでとうございます。
警察官をめざしたきっかけは?

幼い頃から、パトカーや消防車などの緊急車両に乗りたい、という憧れを持っていました。事故や事件があった時、そうした車両で駆けつけて対応にあたる警察官や消防官を、とてもかっこよく感じていたのです。そして事故や事件を最後まで追求して解決に導く、警察官という職業に就きたい、と考えるようになりました。その夢を叶えるために、公務員採用試験の合格実績の高い、経法大に進学。Sコースで警察官をめざすための専門的な学習が無料で受けられることが、大きな魅力でした。

Sコースの公務員講座ではどのような勉強を?

筆記試験の対策として、判断推理、数的推理、現代文、英文など、幅広くたくさんの科目を学びました。公務員試験のスペシャリストである、専門学校の講師の方の指導で、出題傾向などをふまえた効率的な学習ができたのが良かったと思います。
ただ、数的推理には、最初は苦戦しました。どんなに頑張っても、正答率が4割ほどで、不安ばかりが募りましたよ。ところが採用試験を間近に控えた3年生の3月頃から、急に正答率が9割を超えるようになったんです。それまでのSコースでの学習の積み重ねが生き、自信になりました。

採用試験での体力検査に向けて、取り組んだことはありますか?

2年生の時からフルマラソンを始め、毎日トレーニングに励み、大会などにも積極的に参加しました。単に採用試験の体力検査のためだけではありません。僕はフルマラソンを走りきることができなければ、警察官になる資格はないと考えています。警察学校での訓練も走ることが中心。採用試験の面接でも、フルマラソンを完走できる脚力、体力、精神力をアピールしました。

法学部の授業の中で、警察官をめざす上で特に役立ったと感じることはありますか?

2年生の時の刑事法のゼミで、過去にあった殺人事件などの事例について掘り下げていくという取り組みをしました。アリバイの検証や、誰と誰にどの罪が適用されるかなどを探っていく、というものです。このゼミを通じて、事件のニュースなどを見ても、その内容について深く理解できるようになりました。
3年生の時は、「公務員特別演習」の授業で大阪府警察本部や八尾消防本部を訪問し、「地域生活と法」の授業では現役の消防官の方をお招きしてお話をうかがうという機会にも恵まれました。実際の現場の厳しさを肌で感じることができ、気持ちが引き締まりましたよ。特に消防官の方が、東日本大震災の現場での体験談を涙ぐみながらお話しされるのを見た時は、「自分も早く、災害時などに人々を助けられる存在にならなくては」という決意を新たにしました。

実際に最前線で活躍されている方々と直に接する中で、モチベーションを高めてこられたのですね。

はい。大学の授業だけでなく、個人的にも大阪府警察本部のセミナーなどに、積極的に参加していました。顔もおぼえていただきましたよ。実際の採用試験の面接でも、お会いしたことのある方が面接官でしたので、緊張せずにお話しすることができました。
大阪府警察のセミナーで最も印象的だったのが、東日本大震災の三日後に開かれたセミナーでした。多くの警察官の方々が現場に出向かれていたので、本来なら中止になってもおかしくなかったのですが、あえて僕たちに、その時の生の雰囲気を体験させようと配慮してくださったのです。人がほとんどいない緊張感の中、自分も最前線で活躍したいという気持ちがさらに高まりました。

では大阪府警察の採用試験を受けられた時のことについて、お聞かせください。

5月の1次試験は、筆記試験と論文と、エントリーシート。Sコースで1年生の時から対策に取り組んできた甲斐あって、筆記試験はほぼ満点に近い出来でした。エントリーシートでは、幼い頃のパトカーへの憧れに始まった志望動機やフルマラソンを完走できる体力や精神力をアピール。論文は2次での採点でしたが、「警察官の優しさ」というテーマで、僕は自殺を考える人たちを守りたいという自分の考えについて書きました。
6月の2次試験は、適性検査と面接、体力試験。面接は10分くらいで、面接官の方と、お互いずっとにこやかに話すことができました。特に評価してもらえたのは、大学で法学検定3級、P検3級、MOSのWord ・Excelといったたくさんの資格を取得していたこと。マラソンについての話なども気さくな雰囲気の中ででき、とても楽しい面接でしたし、合格を確信できました。

今後の抱負についてお聞かせください。

警察学校での訓練に、全力を尽くしたいと思います。実は採用試験の合格を知った時、それほど大きな喜びはありませんでした。僕の中では、あくまでも警察学校に入るための試験なんだという意識が強かったものですから。警察学校を卒業できなければ、夢である警察官になることはできません。今、改めで気持ちを引き締めています。

受験生の皆さんへのメッセージ

入学してから採用試験に合格するまでは、とても長い道のりに感じられます。途中であきらめそうになることもあるかもしれません。その時、本気で怒ってくれる仲間を作ることが大切です。公務員コースでは同じ夢や目標を持つ仲間たちと学べ、僕もお互いに励まし、刺激し合える仲間がいたから、あきらめずに頑張り続けることができました。またこの大学では、先に警察官や消防官の採用試験に合格した先輩から、体験談を聞かせてもらえたり、アドバイスをいただけたり、といった機会が豊富にあります。夢に向かって挑戦する上で、支えとなる仲間や先輩に恵まれた大学として、ぜひ入学をおすすめしたいですね。

※掲載内容は取材当時のものです。

4年間のサクセスストーリー

1年生
「将来は警察官になりたい」という目標を抱いて入学。Sコースの公務員基礎講座で公務員採用試験に向けた基礎からの学習をスタート。また、大阪府警察のセミナーなどに参加し、モチベーションアップにも努める。
2年生
Sコース公務員養成講座を受講し、公務員採用試験の受験準備を進めながら、体力づくりのためにフルマラソンに取り組み始める。
3年生
Sコースの警察・消防講座を受講。同じ目標を持つ仲間たちと励まし合いながら、警察官・消防官の採用試験に特化した専門学習に取り組むことで、さらにモチベーションも高まっていく。
4年生
大阪府警察採用試験を受験。5月の1次試験、6月の2次試験を経て、合格に至る。

資格取得をバックアップしてもらえる。

「これからの警察官にはPCのスキルも欠かせない」という考えから、在学中にP検3級、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)のWord ・Excelと、PC関連の資格を複数取得しました。また法学部で学んだ証として、法学検定3級も取得。こうした資格試験を受ける時、大学から費用を半額補助してもらえたことは、とても助かりました。そしてエクステンションセンターでは資格講座が受けられるだけでなく、資格試験についての相談や情報収集ができるなど、資格取得のサポート体制の充実は経法大の大きな魅力。大阪府警察の面接でも資格を高く評価してもらえましたし、みなさんにもより多くの資格取得に挑戦してもらいたいですね。

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