公務員・教員

野球と勉強、両方に全力を尽くした4年間。
その成果が、警察官という夢の実現につながった。

兵庫県警察 合格奥本 剛和 さんOkumoto Masakazu法学部卒(2016年3月) / 大阪府立 北摂つばさ高校 出身

前へ

次へ

兵庫県警察の採用試験合格、おめでとうございます。
警察官を志したきっかけについて、お聞かせください。

ありがとうございます。
警察官になりたいという想いを抱きはじめたのは、高校生の時です。僕は小学生の頃からずっと野球に打ち込んできました。そこから「野球で培ってきた体力を活かせる仕事ができれば」と考え、犯罪の少ない社会をつくっていくことができる警察官に、最もやりがいを感じました。
経法大に進学したのも、Sコース(特修講座)など警察官をめざすための勉強ができる環境が整っていて、公務員に強いという実績にひかれてのことです。

実際にSコースを受講されて、どのように感じましたか?

1年次からずっと受講し続けてきましたが、最初はそれほど難しく感じませんでしたね。ただ2年生になってから、公務員採用試験の出題傾向や問題の解法など、より具体的な対策に取り組み始めると、なかなか簡単には進められなくなりました。特に苦労したのは、数的推理の問題。大学に入るまでは公務員採用試験にどんな問題が出るのか知らなかったので、「警察官になるには、こんな問題が解けないとダメなんだ」と驚きました。でも友人に教えてもらいながら、何度も繰り返し解くうちに、少しずつコツをつかめていったように思います。Sコースでは、同じ警察官をめざす仲間たちと、一緒になって頑張ることができたのもよかったですね。

警察官をめざすための勉強以外にも、大学で何か打ち込んだことはありますか?

硬式野球部での活動に、大きな力を注ぎました。Sコースとの両立は決して楽ではありませんでしたが、小さい頃から続けてきた野球を大学でも続けたいという気持ちが強かったんです。「後悔はしたくない、今できることに全力を尽くすんだ」という想いで、勉強も、部活も、どちらも頑張りました。
僕は体が大きいほうではないので、他のみんなに負けないよう毎日トレーニングに励み、そうした努力の結果、3年生になった頃にはレギュラーになることができました。リーグ戦で活躍もでき、「自分のやれることはやり切った」と、今はとても満足しています。

部活で頑張った自信を胸に、警察官の採用試験に臨まれたのですね。

はい。実は兵庫県警察を志望したのも、硬式野球部があるからというのが、大きな理由になっているんです。
公務員試験の筆記と論文では、Sコースで1年生から積み重ねてきた学習の成果が出せたと思います。公務員特別演習で文章を書く練習などを重ね、しっかりと対策ができたことがよかったですね。
その後の面接試験では、公務員特別演習や公務員試験対策合宿などで、何度も模擬面接を繰り返してきたおかげで、しっかりとした受け答えができたと思います。野球部で努力を重ねてきたこと、警察官になりたいという強い想いなども、きちんとアピールすることができました。

公務員特別演習での取り組みも、採用試験に大きく役立ったのですね。

僕はもともと、自分の考えなどを他の人に話すことがあまり得意ではありませんでした。でも公務員特別演習では自分の意見やグループで話し合った結果などをみんなの前で発表する機会も多く、そうしたことを繰り返すうちに、苦手を克服できたように思います。
模擬面接でも、最初は質問に答えることすらできませんでした。先生にアドバイスを受け、つい早口になってしまう悪いクセを直し、自分の考えをしっかり整理して話すということを意識しながら、何度も模擬面接を行うことで、だんだんと自信が持てるようになっていきました。
本番の面接で何より心がけたのは、「まず声だけはしっかり出そう」ということ。第一印象が大切と先生からも教えていただいていたので、野球部で身についた大きな声で、元気さを前面に打ち出しました。自分自身に気合いを入れることもでき、それがいい結果につながったのかなと感じています。

大学で頑張ってきた成果を、採用試験ですべて発揮することができたのですね。

そうですね。あと、大学では学生防犯サークルにも所属し、そこで得た経験も大きかったと思います。八尾市役所の方々と一緒に青パトで見回りをするなど、八尾市内の安全・安心を守るためのボランティア活動に取り組んできました。「人の役に立ちたい」という気持ちで参加したのですが、実際に市民の方々とふれあい、市民の方々の暮らしの安全に貢献できたという経験は、将来、警察官として働くようになってからも活かされると感じています。

今後の抱負についてお聞かせください。

地域の方々と一緒に、犯罪のない社会をつくっていきたいと考えています。そのために、犯罪に対して力強い取り締まりができる警察官をめざしたいと考えています。
まずは警察学校での訓練に向けて、これまで以上に体力づくりに励み、たくさんの本を読むことで考える力も鍛えたいですね。そして警察官になってからも、法律や警察官の仕事についてもっともっと勉強を重ねていこうと考えています。今は犯罪の取り締まりに興味がありますが、警察官の役割はそれだけではありません。警察官がどのように社会に貢献しているのか、より深く知り、その中で自分に何ができるか、自分に向いている役割は何かを、見つけていきたいと思います。

受験生の皆さんへのメッセージ

 

大学での4年間を、悔いの残らないように過ごしてほしいと思います。「あの時、ああしておけばよかった」というのではなく、「今、できることに全力を!」ですね。僕も、勉強と部活を頑張って両立させてきたことで、どちらも満足できる結果を出すことができ、「やってきてよかった」と実感することができています。頑張ったという自信は、将来にもずっとつながっていきます。大学生のうちにしかできないことに、どんどんチャレンジしていってください!

※掲載内容は取材当時のものです。

同じ職種・資格のストーリー