公務員・教員

弱い立場の人たちの力に。
インターンシップでモチベーションがさらにアップ。

大阪府職員採用試験 合格大石 千夏 さんOoishi Thinatu法学部卒(2014年3月) / 大阪府立 香里丘高校 出身

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大阪府に採用、おめでとうございます。公務員をめざしたきっかけは?

中学生のとき陸上部に入っていました。女子のタイムは、体力のある男子にはどうしても勝てるわけがないんですが、それでも負けるのが悔しくって。そんな負けず嫌いな性格からなのか、高校生になると、警察官になって、社会的に弱い立場の人たち、特に女性の犯罪被害者の力になりたいと思うようになりました。男の人には話しにくいことでも、女性の警察官には話しやすいでしょうから。そんな理由から、公務員講座のある大阪経済法科大学を選びました。
大学に入っても、弱い立場の人を助けたいという気持ちは変わらなかったのですが、警察官になるには体力に自信が必要なので少し迷っていました。ちょうどそんなとき、3年生の夏のインターンシップで高槻市の市役所に派遣され、市の職員の方々の仕事への情熱を見て感動しました。
そして、警察官でなくても、行政職も凄くやりがいのある仕事なんだと分かり、その時から行政職をめざすようになりました。

大阪府を志望されたのには、特別な理由がありますか?

大阪府は、もちろん第一志望でした。さらに、昨年度から、大阪府の試験制度が変わり、
択一式が廃止されて小論文に変わったこと、法律・経済分野の記述式専門が廃止になるなど、筆記試験重視から人財重視型になり、受験しやすくなったことも志望理由の一つに挙げられます。
また、時期的には、大阪府の試験は、ほかの地方自治体の試験より1カ月早くスタートするので、まず大阪府を受けるという流れになりました。また、大阪府の最終試験とほかの地方自治体の採用試験の日程が重なっていた上、合格発表も6月下旬と早かったので、ほかの地方自治体の試験は受けずじまいでした。

同時に一般企業への就職活動にも取り組んだのですね?

高槻市役所でのインターンシップでは、広報担当に配属され、高槻市の魅力をPRする企画のコンペを体験しました。コンペとは、さまざまな企業がアイデアを競い、いちばん優れた提案をした企業と契約を結ぶという入札の仕方です。私は、高槻市側の一員として各企業からの提案を受け、様々なアイデアを生み出す広告業に興味を持ちました。
そして、このまま公務員一本に進路を絞って、いわゆる「新卒キップ」を捨ててしまってもいいのかと自問自答するようになり、一般企業も受けようと思い始めました。とはいえ、インターンシップでは、高槻市の仕事に真剣に取り組んでいる職員の方々の姿に感動していたので、公務員になりたいという気持ちはさらに強くなっており、公務員と一般企業、どちらも受けることに決めました。一般企業の採用試験では、大手の証券会社など2つの会社から内定をいただきました。

公務員採用試験に備えて、具体的にはどのような取り組みを行いましたか?

1年生からSコース・公務員講座で学習してきました。一般知識のほかに、数的推理や判断推理などの一般知能分野を学習し、2年生からは、法律分野の憲法や行政法、経済分野のミクロ経済学やマクロ経済学の学習しました。また、ゼミでは国際政治を学んで国際関係の科目にも備えるなど、本当に幅広い学習をしてきました。
さらに、私は、公募制女子推薦試験で入学しているので、年間2つの資格講座を無料で受講できる特典を活かし、ワード、パワーポイント、エクセル、P検3級、秘書検定2級などの資格を取得しました。

面接試験については、どのような対策を?

3年生では「キャリア演習」があり、少人数のクラスで面接試験の指導を受けました。「キャリア演習」では、先輩の方がキャリア・メンターとして教室にいるので、メイクの仕方など、分からないことも気軽に聞けてとてもよかったです。
また、3年生の11月には、面接試験対策として一番役に立った「就活キャンプ」に参加しました。「就活キャンプ」は2泊3日で行われ、面接特訓を受けたほか、メイクアップやビジネス・マナーについても講習を受けました。
面接特訓では、最初は、自分の思っていることがうまく表現できずに悔しい気持ちでいっぱいになりましたが、特訓が終わる頃には、自分の思っていることを滑らかに話すことができるようになり、たった3日間で、面接の受け答えがぐんぐん上達したのが、自分でもはっきり自覚できました。

面接試験対策で学んだことは、実際の面接で活かされましたか?

面接特訓で練習を積んでいたので、実際の企業の面接試験は、拍子抜けするほど簡単でした。また、面接での受け答えは、回数を重ねるごとにますます上達し、第一志望の大阪府の面接試験を受ける頃には、面接時に余裕があるほどになっていました。

今後の抱負をお聞かせください。

私は、できれば、ずっと仕事を続けていきたいと思っています。そして、公務員は、女性がキャリアを積み重ねていくのに最適な職種だと思うので、その最初のステップである係長への昇進試験合格を、今からめざしていきたいと思っています。また、上からの目線を持たないようにして、常に公平な目線に立って、社会的に弱い立場の人の味方になる公務員をめざしたいと思っています。

受験生の皆さんへのメッセージ

公務員を目指す人は、本学に来れば、同じ目標を持つたくさんの仲間と出会えてモチベーションが高まるし、やる気のある人に対しては徹底的にサポートしてくれるので、ぜひ、本学で公務員をめざしてください。

※掲載内容は取材当時のものです。

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