難関試験合格

もう「何もなかった自分」じゃない。就職、独立といった
未来に向けた具体的なプランを、今ははっきりと描ける。

司法書士試験 合格小野 敦史 さんAtsushi Ono法学部4年生 / 高等学校卒業程度認定試験 合格

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司法書士試験合格、おめでとうございます。
受験を決意されたのは、いつ頃ですか?

ありがとうございます。司法書士試験を受けようと考えたのは、1年生の終わり頃です。
それまでSコースの法職基礎講座を受講し、「司法試験合格を目標に、まず法科大学院への進学を」と、進路については漠然とイメージしていました。でもこの講座を1年間受けてきた中で、少し考えが変わっていったんです。「法科大学院への進学は、学費など経済的な面で自分には負担が大きい。それならば、予備試験を受けて司法試験に挑戦するという方法もある。でもいきなり予備試験を受けるのはハードルが高すぎるから、まずは司法書士試験に挑戦して、それを一つのステップとして将来の司法試験への足がかりにしよう」と。そこで先生に相談すると、Sコースの司法書士講座を勧めてもらえ、2年生からはこの司法書士講座で司法書士試験合格に向けた学習に励みました。

では将来的には、司法試験合格を目標としているのですね。
法学部に入学された理由も、そこにあったのですか?

最初は、なんとなく法律に興味があったという程度のことです。大学入学前に、弁護士の方と話をする機会があり、それから弁護士という仕事に憧れを感じるようになったんです。
もともと僕は中学まであまり勉強が好きではなく、高校には進学せず、中学卒業後はアルバイトをしていました。でもそんな毎日を2年ほど続けているうちに、将来への不安やあせりが出てきたんです。「大学に入れば自分の世界も広がって、将来に自信が持てるようになるかもしれない」。そう考えて、高卒程度認定試験を受け、経法大に入学しました。法学部を選んだのは、「何か武器を持たなければ就職できない。だったら少しでも興味がある法律を学び、それを自分の武器にしよう」と考えたからです。

経法大に入学してから、目標が明確になっていったのですね。
司法書士試験に向けては、どのような学習に取り組まれましたか?

Sコースの司法書士講座では、専門学校に派遣させてもらい、司法書士試験に合格するための対策指導をしっかりと受けることができました。普通ならば専門学校の学費を自分で負担しなければならないところをSコースではすべて無料になるので、とても助かりました。ただ、勉強は決して簡単ではありませんでした。1年生の頃の法職基礎講座や法学部の授業では、「法律の勉強って、おもしろい」と感じ、理解も進みましたが、難関資格受験のための学習は想像していた以上に自分には難しく、3ヵ月ほどで「もう、あきらめてしまおうか」と感じたほどです。それでも「絶対に合格するんだ」と自分を奮い立たせ、食事や睡眠の時間以外はほぼ勉強ばかりの毎日を過ごしました。

その甲斐あって、合格を手にすることができたのですね。
合格を知った時は、どのようなお気持ちでしたか?

うれしいというより、ホッとしました。実は司法書士試験の直前に何度も模試を受けたのですが、あまりいい結果が出せていなかったんです。不安を感じながら、それでも「絶対に受かりたい」という強い気持ちだけは持ち続け、本番の筆記試験を受験したのが6月。その後、10月の発表まで、ずっと気持ちが落ち着かず、緊張がとれない毎日を過ごしていたと思います。だから筆記試験の合格を知った時は、その緊張が一気に解けた気分になりました。同じ10月に受けた口述試験には自信を持って臨め、11月に司法書士試験合格という成果を正式に手にすることができました。

絶対に合格するんだという強いお気持ちは、
どこから沸き上がってきたのですか?

自分を支えてくれた方々の期待に応えたい、というのが大きかったですね。僕は奨学金を受けてこの大学で学んでいるのですが、高校に通っていなかった僕でも奨学金制度の適用をきちんと受けられるよう、親身に対応してくださったのは、この大学の職員の方々です。司法書士試験に向けた勉強が難しくてあきらめかけた時は、学生課の方に相談し、励まして頂きました。「これからも君のように高卒程度認定試験を受け入学した学生や、沢山の後輩たちの励みにもなってほしいんだ」と。先生や、教務課、エクステンションセンターの職員の方々も、僕が困っている時は必ず手を差し伸べてくれました。自分が合格することが、みなさんへの恩返しになると思えたから、どんなに勉強が難しくてつらくても、乗り越えられたと思います。

今後の抱負についてお聞かせください。

卒業後はまず、司法書士事務所に就職して実務経験を積み、その後は独立開業を考えています。いま、司法書士のグループが開いている説明会の案内を受けているので、これに参加していろいろな情報を得て、その情報をもとにじっくりと自分の将来について検討したいですね。規模の大きい事務所に就職するのと小さな個人事務所とではどう違ってくるのか、また独立にはどれくらい資金が必要なのかといった話も、説明会では聞くことができるそうなんで。
そうした自分のこれからについて、具体的に考えられるようになったのは、やはり司法書士試験に合格したからこそのことです。合格する前は、説明会に参加して話を聞いても、本当の意味で実感は沸かなかったと思うんです。しかし、司法書士試験に合格できたから、就職や独立のことも、実感としてイメージできる。そしてその先、どのタイミングで司法試験への挑戦をスタートさせるかについてもじっくりと考えたいと思っています。入学前は何もなかった僕ですが、未来に向けて、強い基盤を築くことができていると思います。

受験生の皆さんへのメッセージ

大きな目標に向かう上で、この大学には本当にいい環境が整っていると思います。教職員の方々の支えがあり、同じ学生の仲間もみんな目標に向かって自分から勉強に取り組もうという意欲にあふれている。だから「自分もがんばろう」という気持ちになれるんです。また、司法書士試験などの難関国家資格合格に向けて、この大学には無料で受講できるSコースという特修講座があり、資格試験のための専門教育をしっかりと受けることができるのは、とてもありがたいですね。どの大学を選んでも、法律の勉強は大学で「ゼロからのスタート」になるのは同じこと。それならば経法大のような環境で学ぶのが一番だと、僕は思います。経法大に入るまで何も持っていなかった僕も、今は司法書士の資格を手にできているのですから。

※掲載内容は取材当時のものです。

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