難関試験合格

人の役に立ちたいという強い思いが
司法試験合格へのモチベーション

司法試験 合格今井 武大 さんImai Takehiro 法学部卒(2008年3月) / 滋賀県 比叡山高校 出身

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司法試験合格、おめでとうございます。
まず、法曹界を目指そうと思ったきっかけをお聞かせ願えますか?

近頃は小・中学生の頃から法曹界を目指して勉強する人もいるようですが、私の場合はそうではありませんでした。弁護士になりたいと初めて意識したのは、高校3年になって進路を考えなければいけなくなった時のこと。友人たちと将来について話していた時に、ふと弁護士になろうと思いついたんです。
もともと、人の役に立つ仕事をしたいと考えていたので、法律のエキスパートになれば困っている人達を助けられるのではないかと思ったんです。もしかしたら、弁護士という職業は自分に合っているかもしれないと、その時、直感しました。他の人たちと比べると、非常に遅い決断かもしれませんが、一度決めると最後まで貫きたいタイプなので、それからは全力で頑張りました。

法曹界に入るために大阪経済法科大学を志望された動機を教えてください。

大阪経済法科大学の一番大きな魅力は、なんといっても初年度の学費が全額免除になる法学部特別奨学生制度でした。しかも、次年度も半額免除になる制度もあると聞いたので、もうここしかないと思いました。弁護士になるためには、大学卒業後に法科大学院への入学も必要になってくると考えていたので、できるだけ学費は抑えておきたかった。だから、これはとても嬉しい制度でしたね。もちろん、そのためには優秀な成績で入学しなければならなかったので、勉強も猛烈に頑張りました。
また、全ての講座が無料で受けられるSコース(特修講座)には法職講座もあって、大学以外に専門学校に通わなくても法律の専門的なことが学べるというのも大きかったですね。Wスクールをしなくて良いのは、時間もお金も節約できるので、法曹界を目指す人にとってはWメリットだと思いますね。

Sコースを受講されていた時のお話を聞かせてください。

私は法科大学院入試対策講座を受けていたのですが、特に適性試験と小論文が苦手だったので、その2つを重点的に学びました。適性試験は本当に苦手で苦労したのですが、何度も繰り返して模擬試験を実施してくださったのが良かったです。おかげで随分実力がつきました。しかも、それらの模擬試験も無料。至れり尽せりの有難いコースでしたね。
また、小論文に関しては何通書いても丁寧に添削して点数をつけてくださるので、自分のダメな部分がよくわかってとても参考になりました。どちらも、専門学校から講師が来てくださいますし、少人数制だったので先生との距離も近く、いつでもなんでも質問しやすい環境も良かったと思います。無料なのに、ぐっと密度の濃い勉強ができたSコースを受講して、本当に良かったと思っています。

充実した大学生活だったようですね。
大学院では勉強のスタイルなどに変化がありましたか?

北海道大学の法科大学院に進んだのですが、とにかく必死で勉強する毎日。机に向かう時間がはるかに増えて、生活の中心は勉強といえるほどでしたね。アルバイトはほとんどしている時間はなかったです。朝8時から夜10時まで大学院で勉強をするという状態でした。
それほど頑張れたのも、周りのみんなが法曹界を目指している仲間だったので、互いに良い刺激を与え合いながら、同じ目標に向かって進んでいけたからだと思います。みんなで合格しようというチームワーク意識もあったので、優秀な人に勉強法などを聞いたりしても嫌がることなく教えてくれました。大学院はとにかく勉強が忙しい。法曹界を目指す方は、そうした意識を持っておいた方がいいと思います。

大学院卒業後には、いよいよ司法試験の受験。いかがでしたか?

一度目の挑戦はあえなく不合格でした。でも、これは想定内だったので、立ち直れないほどのショックではありませんでしたね。とはいうものの、司法試験の難しさを思い知ったのも事実です。もっと努力しなければと、大いに反省しました。その後、予備校に通い始めたのですが、予備校で優秀な成績を収めるための勉強法から、司法試験に合格をするための勉強法へと切り替えていきました。予備校での模擬試験で良い成績を収めても、司法試験に受からなければ何の意味もないですからね。
その時に役立ったのが、大学で学んだ基礎知識やSコースで学んだこと。やはり何事も基本が大切だということですね。特に大学の間に学ぶ7科目についてしっかり勉強しておくと、後々必ず役に立ちますよ。そのように勉強法を変えたことが功を成したのか、二度目の挑戦で念願の司法試験に合格することができました。

それでは最後に、これから法曹界を目指そうとする方へのアドバイスをお願いします。

まず、法律というものは難しいものだという固定観念を持たず、日常生活に関わっているものだというように考えるといいと思います。法律を詳しく知っていると、生活に生かせることも多々あります。机上の勉強という捉え方をしないで、日常の中で法律を意識してみてください。そうすることで、難しいという固定観念が薄くなり、親近感がわいてくると思います。また、なぜ自分は法曹界に入りたいのかということを、しっかりと持っておいていただきたいと思います。そうした意識があれば、ハードな勉強に負けそうになっても乗り切れる。大阪経済法科大学は、頑張ろうとする人をしっかりと支援してくれる大学です。みなさんも自分の夢を叶えるために、一歩ずつ着実に向かっていってくださいね。

※掲載内容は取材当時のものです。

4年間のサクセスストーリー

1年生
弁護士になるという夢を叶えるために入学。Sコース(特修講座)法職講座を受講。通学に2時間半かかるのが大変だったが、その時間を勉強する時間に切り替えて活用することに。
2年生
同級生達が続々と留学してしまい、ひっそりとした学生生活に。淋しい気持ちもあったが、勉強に集中しようと気持ちを切り替えて黙々と努力した一年間。
3年生
本格的に大学院を目指すための勉強をスタート。適性試験が苦手で、なかなか思うような点数が取れずに四苦八苦。「できないのならやるしかない!」と繰り返し勉強する毎日。
4年生
6月頃からは大学院の入試対策のための勉強に集中。特に適性試験と小論文に特化して、苦手克服を図る。計画を立てて、段階を踏みながら着実に力がつくように工夫した。

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