民間企業

インターンシップやアルバイトを通じて社会を知り、
その中で「自分が本当にやりたいこと」にも気づけた。

株式会社コスモス薬品 内定山本 知佳 さんYamamoto Chika経済学部卒(2016年3月) / 大阪府立 大和川高校(現・大阪府教育センター附属高校) 出身

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内定先についてお聞かせください。

コスモス薬品から内定をいただきました。
九州を中心に、ドラッグストアのチェーン展開をしている企業です。
各店舗では「生鮮食品以外の日常生活に必要なものが何でも揃う」をテーマに、幅広く様々な商品を取り扱っています。九州ではシェアトップで、関西でもシェア拡大をめざしている活力ある企業です。
接客ナンバーワンと言われる店舗づくりをめざしていて、それが「人と関わる仕事がしたい」と考えていた私にとってすごく魅力的に感じられ、志望しました。

就職活動には、どのような考え方で取り組んでこられましたか?

実は就職を意識し始めた頃は、事務系の職種を希望していたんです。
もともとこの大学に入って一番学びたいと考えていたのは簿記。母が簿記検定資格を持っていて、その影響もあってのことです。入学してすぐにSコースの会計職講座を受講し、日商簿記検定3級に合格することもできました。パソコンも好きで、マイクロソフトの「Word2007」「Excel2010」などの資格も、在学中に取得することができました。
ですから「自分には事務が向いている」とずっと思い込んでいたのですが、アルバイトやインターンシップの経験、そしてキャリア演習で取り組んだ自己分析などを通じて、考えるようになったんです。私が本当にやりたいのは、事務の仕事ではなく、本当は人と接する仕事ではないかなと。

アルバイトやインターンシップではどのような経験をされたのですか?

アルバイトは、ファミリーレストランでの接客です。1年生の秋頃からずっと続けてきた中で、次第に「仕事が面白い」と感じるようになっていきました。お客様と話をするのが楽しかったり、常連のお客様が私に会いに来てくれるのがうれしかったり。その一方で、塾での事務のアルバイトも経験しました。その2つのアルバイトを比べると、私には接客のほうが魅力的に思えたんです。
そして、3年生の夏休みに参加したインターンシップで、自分のやりたい仕事がはっきりしました。インターンシップ先は塗料の商社。私は営業事務の部門で、インターネットの塗料販売サイトのページ作成の仕事を経験させていただきました。「よくできているよ」と社員の方にほめていただき、私が作ったページを見てお客様が商品を買ってくれるのはすごくうれしかったのですが、「買ってくれたお客様の顔が見たい」という気持ちも沸き起こってきたんです。やっぱり私は、人の役に立ち、その人の笑顔を見て、自分が役に立ったことを実感できる仕事がしたい。それに気づいてからは、接客など人と接する仕事ができる企業を中心に、就活を進めていきました。

大学の就職支援プログラムなどは活用されましたか?

就活支援ガイダンスや就勝キャンプなど、参加できるものにはすべて参加しました。キャリアデザイン演習とキャリア演習も選択しました。特にキャリア演習では、エントリーシートの書き方や自己分析のやり方など、就活に必要な知識を基本的なことから学べたのがよかったと思います。また、就職支援プログラムを通じて、キャリア支援課の方と親しくなり、気軽に相談にのってもらえるようになったことも、すごくプラスになりました。
人と接する仕事がしたいという目標がはっきりしてからは、学内企業説明会にも積極的に参加しました。学外での説明会などの情報も集め、時間が許すかぎりどんどん出向いていくようにしました。そして説明会のたびに、「この会社のここがいい」「この会社はあまり魅力を感じられなかったけれど、その理由は何だろう」といったことを考えながらノートに書き、最終的にコスモス薬品という、私にとって最も魅力的に感じられる企業と出会うことができました。

採用選考では苦労などはありませんでしたか?

最初、私はコスモス薬品という会社のことをまったく知りませんでした。2月に説明会に参加し、5月の最終面接まで、この会社のことやドラッグストア業界について深く調べ、違う業界と比較しながら選考に臨むなかで、「この会社で働きたい」という気持ちがどんどん強くなっていったと思います。社員の方々がとても明るくてポジティブな人が多く、実際に店舗を訪れた時には「こんなに気持ちのいい接客をしてくれるお店なら、親や友達にもすすめたい!」と感じましたね。私自身も「明るく元気に」をモットーに、何事にも一生懸命に取り組みながら生きてきたので、本当に私にぴったりの職場だと確信できました。
ですから面接では、素直にありのままの自分を見てもらおうと心がけました。緊張はしなかったです。就勝キャンプで厳しい模擬面接を経験してきましたし、アルバイト経験などを通じて、社会人の方と話すことに慣れていたのも良かったと思います。
それでも後日、電話で内定の知らせを受けた時は、うれしくて頬がゆるみました。妹に「ニヤニヤしてて気持ち悪いよ」って言われたほどです(笑)。でも家族みんなが喜んでくれ、相談に乗ってくださったキャリア支援課の方にも「よかったね」と言ってもらえて、本当に安心しました。

大学生活のなかで印象に残っていることがあればお聞かせください。

授業では、経営戦略論がおもしろかったですね。企業それぞれの経営戦略について、実例から学ぶ授業です。例えば店舗販売とネットビジネスの比較や、同じ流通業でも出店計画の考え方や商品構成にどのような違いがあるのかといったことを、ビデオを見ながらわかりやすく学習できました。経営を身近に感じることができ、普段からお店などで買い物をしていても「この商品の陳列は、どういう考え方で配置されているんだろう?」と考えるようになりました。就活にも役立ちましたし、もちろんこれからの仕事にも生きる知識や考え方が身についたと思います。
友人にも恵まれましたね。Sコースの会計職講座では、公認会計士や税理士、公務員や大学院進学など、高い目標を持つ仲間と出会うことができ、強い刺激を受けました。実際にその目標を実現させた人も多く、それが励みになって、私自身も頑張り続けることができました。またキャリア演習を通じて、法学部の友人もできました。経済学部とはまた違った目標や視点をもつ仲間と、励まし合いながら就活に取り組めたのも、すごく良かったですね。

今後の抱負についてお聞かせください。

同期入社の仲間が400人近くいるのですが、その中で一番ファンの多い店員をめざします。「山本さんがいるからこの店に来る」と、お客様に言ってもらえるようになりたいですね。
そしてこれからは関西での出店も増えると思うので、将来的には関西でも「ドラッグストアと言えばコスモス薬品」と言われるようにしていくため、私も貢献できればと考えています。
店舗での接客だけでなく、関西エリアの店舗を統括する仕事や、本社での仕事など、先々はいろいろな仕事を任せていただけるチャンスがあると聞いています。そのためにも、まずは現場でたくさんの経験を積んで成長できるよう、目の前の仕事を着実にこなしていきたいと思います。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学生活が充実して楽しいものになるかどうかは自分次第です。勉強する時はする、遊ぶ時は遊ぶ、と、メリハリをつけることが、有意義な4年間を過ごすコツだと私は思います。そして何より、向上心を持つことが大事ですね。一日一日を無駄にすることのないよう大切にしながら、大学での4年間が持つ意味を、より大きなものにしてほしいですね。それが、あなた自身の将来につながると思いますから。

※掲載内容は取材当時のものです。

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