民間企業

興味を持つことからスタートして、取得した資格が、
「生まれ育った兵庫県を元気に」という未来を切り拓いた。

株式会社但馬銀行 内定堀尾 笑未 さんEmi Horio経済学部卒(2015年3月) / 姫路市立 飾磨高校 出身

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内定先についてお聞かせください。

株式会社但馬銀行から内定をいただきました。
兵庫県を拠点としている地方銀行です。「兵庫県を元気にする」という経営理念に強く惹かれ、入社を志望しました。兵庫県は、私が生まれ育った場所。大学で身につけた知識や資格を生かして、地元に恩返しができる仕事に就けると思い、今からとても楽しみにしています。

大学では主にどのようなことを学びましたか?

入学当初は、会計の勉強に力を注ぎました。大学入学前に、親から「簿記の資格を取っておくと社会で役立つ」と勧められました。その時は簿記がどのようなものかも知らなかったのですが、だからこそ「知ってみたい」という興味がわいたんです。経法大を選んだのも、Sコース(特修講座)などの学習支援体制が充実しているからです。実際に1年生の時にはSコースの会計職基礎講座を受講し、11月には日商簿記検定3級に合格。2年生になってから、2級にも合格しました。
ただ、2年生以降は簿記よりもFP(ファイナンシャル・プランニング)に興味を持ち、そちらの勉強に重点をおきました。2年生の9月にはFP技能検定3級の資格を取得することができ、将来はこの資格を生かせる仕事がしたいと考えるようになったのです。

FPに興味を持つようになったきっかけは何ですか?

2年生になった時にFPの授業を選択し、授業を受けるなかでとてもおもしろいと感じました。特に、ライフプランニングと金融資産運用に関心を抱きました。買い物など、お金のやりとりはとても身近なもの。そんなお金の動かし方ひとつで、人生や企業経営に大きな影響がおよぼされるということに、興味が沸きました。「私もお客様に資産運用についてのアドバイスができるようになりたい」「資格を取って金融機関に就職したい」といった想いが強くなり、資格取得にも挑戦したんです。

資格を取得する上で、苦労はありましたか?

FP技能検定3級には、それほど苦労することなく合格できました。授業の内容だけで、資格試験に必要な知識を身につけることができました。また、1年生の時から学んできた簿記の資格試験の内容とも似ている部分が多く、その知識を応用できたのも、スムーズに取得できた理由の一つです。
1年生の時の日商簿記検定3級の試験も、すんなりと合格できたと思います。経済学部の授業とSコースの講義内容が連携していて、授業で学んだことをSコースで復習するといったイメージで、着実に理解を深めることができたのがよかったですね。ただ、日商簿記検定2級は簡単ではありませんでした。FPの勉強に力を入れるために、2年生からはSコースをやめ、日商簿記検定2級合格に向けた勉強に取り組みました。3回目の試験に落ちた時は先生にも相談して勉強方法を見直し、4回目の挑戦でようやく合格。とても苦労しましたが、それだけに「努力は必ず報われるんだ、これからも努力すればいろいろな苦難も乗り越えられる」という自信になりました。

就職活動にはどのように取り組みましたか?

FPの資格を活かしたいと考えていたので、金融業界一本に絞って活動を進めていきました。「お金を企業や個人に貸すことで地域を元気にする」ということにも、強い関心を抱いていましたから。
まず3年生からのキャリア演習で、履歴書の書き方など就活を進める上での基礎知識を身につけ、自己分析や業界研究にも着手。夏休みには、インターンシップにも参加しました。インターンシップ先は、大阪信用金庫と、当時の大福信用金庫(現・大阪シティ信用金庫)。どちらも期間は約一週間で、実際の金融機関での仕事を体験させて頂いたことで、たくさんの驚きや発見がありました。銀行や信用金庫といえば窓口業務のイメージが強いのですが、融資や営業など、窓口以外の仕事についても、実体験を通じて理解を深められたのは本当にいい経験になったと思います。また、不動産業界のお客様から「あなたは学生なのに、落ち着いた対応ができてすごいね」と言って頂いたことも、すごく心に残っています。私は人と話す時にすぐ緊張してしまう性格でしたが、社会で実際に仕事をされている方からそうした印象を持って頂け、自分で気づかなかった新しい一面を発見できたように感じました。
この経験をふまえ、銀行や信用金庫などの説明会や選考に積極的に参加。そうした中で「地域を元気にする仕事をするなら、生まれ育った兵庫県に貢献できる金融機関が一番いい」という想いが強くなり、以後は兵庫県の金融機関を中心に活動を進め、最終的に但馬銀行から内定をいただくことができました。

選考にあたっては、どのようなことを心がけましたか?

最初は面接に苦手意識があったんです。でもキャリア支援課で模擬面接を受け、「堀尾さんは、思いもよらない質問を受けた時などに、少し取り乱してしまうことがあるから、事前準備を念入りにしておくのがいい」とアドバイスして頂き、これがとても参考になりました。以後は自分で「就活ノート」というのを作って、面接でのやりとりについても、そのたびにきちんと反省点などを書き記し、次回以降の面接に役立てるようにしたんです。
また、友人や両親などにも相談しました。友人からは「面接で、無理に自分をよく見せようとしているんじゃないか」という指摘を受け、ハッとしました。確かに私にはそういう面があり、それが逆に面接での印象を悪くしているのではないかという心当たりがあったものですから。このような周囲からのアドバイスが、但馬銀行での面接にとても役に立ち、いい評価に結びつけることができたと感じています。

但馬銀行での面接では、どのようなアピールをしましたか?

一つは高校の弓道部で人一倍練習に励んだこと、もう一つは大学で資格取得のために勉強をがんばったことです。資格を取るためのプロセスから、努力は報われると感じたこと、決してあきらめない心を手に入れたことをアピールしました。そして資格を生かして、自分が生まれ育った兵庫県を元気にしたいということも。この熱意をしっかりと伝えることができ、とても大きな手応えを感じられる面接になりました。

今後の抱負についてお聞かせください。

自分の知識や資格を生かして地元で働くことができ、地域の産業活性化や、個人のお客様の「家を買いたい」「車を買いたい」といった夢に役立てると思うと、とてもワクワクします。最初はおそらく窓口業務からのスタートになるので、常に笑顔でお客様と接することを心がけたいですね。金融商品は複雑ですが、それをお客様にわかりやすく説明できるよう、私自身もしっかりと勉強を重ね、ベストな提案に結びつけていきたいと思います。
実務経験を重ねながら、FP技能検定資格の2級、1級など、資格取得にも積極的に取り組み続けたいと思っています。そして将来的には、融資の仕事を任されるようになることが目標です。

受験生の皆さんへのメッセージ

大学は4年間も通うのですから、いろいろなことに挑戦してほしいと思います。苦手なことにも果敢に挑めば、きっと克服できますよ。私は人前で話すことが苦手でしたが、ゼミでのプレゼンテーションやインターンシップで様々な方と話をする機会などを通じて、自信を持てるようになりました。実は高校まで、勉強もあまり好きではなかったんです。でも簿記やFPに出会い、興味を持ってやってみた結果、心から満足できる就職を実現しました。みなさんも「やってみる」ことで、自分に向いていることや本当にやりたかったことに気づくことができるかもしれません。この大学には、Sコースや資格講座、留学制度など、いろいろなことに挑戦できる環境が整っていますし、ぜひ積極的にチャレンジしてください!

※掲載内容は取材当時のものです。

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