民間企業

大学では先生や仲間に恵まれ、今もお客様や会社に支えて
もらいながら、税理士という夢に向かい続けています。

株式会社ゴルフパートナー 勤務玉城 史沙世 さんTamashiro Shisayo経済学部卒(2013年3月) / 沖縄県立 具志川商業高校 出身

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現在、どのようなお仕事をされていますか?

大阪市内の中古ゴルフクラブショップで、販売・接客に携わっています。
私が勤務している株式会社ゴルフパートナーは、東証一部上場企業・ゼビオ株式会社のグループ会社で、全国にショップ展開をしています。私は大学4年生の4月に内定をいただいてから、卒業までアルバイトとして今と同じ店舗で販売・接客の実務経験を積みました。社員として正式入社してすぐに副店長となり、さらに商品知識やスキルの向上に努めています。

お仕事の魅力ややりがいについてお聞かせください。

入社するまでゴルフはまったくの未経験。研修などを通じてゴルフや商品の知識を学んでいますが、それでも接客をしている時に、わからないことに直面することが、まだ少なくありません。でも経験の浅い私だからこそ、正直にお客様に「わかりません」と話すことで、お客様から教えていただく機会にも恵まれています。
お客様は人生経験が豊富な方が多く、また海外からのお客様も多いので、接客を通じて視野が広がるのもうれしいですね。時にはお客様から「つらいこともあるだろうけど、頑張って!」と励ましていただくこともあります。毎日が楽しくて、時間がたつのを忘れそうになるほどです。
一方で、反省も毎日していますよ。充分な対応ができなかったり、副店長としての責務が果たせなかったり、といった日は、仕事が終わったあと、悔しくて泣くこともあります。もっともっと、力をつけていきたいですね。

入社を志望したきっかけは何ですか?

大学では税理士になるための勉強に最も力を注ぎましたが、在学中に税理士の資格を取ることは難しいと考え、3年生から就活を始めたんです。最初は簿記などの知識を生かして、金融業界を志望。でもなかなか決まらず、苦戦続きでした。そこで他業界にも視野を広げ、その中で自分が本当に何をしたいかを見つめ直した結果、「スポーツに関わる仕事」に目を向けるようになったんです。学生時代はずっとバレーボールに打ち込んできて、スポーツが大好きな私ですから。
そして出会ったのが、この株式会社ゴルフパートナー。説明会などを通じて、「感謝の気持ちを大切にする会社」という印象を受け、面接でも自分らしさを出せたことから、魅力を感じました。また、面接で「将来は税理士になりたい」という希望を話したところ、そのためのサポートなども配慮するといったお言葉までいただけたんです。「絶対にこの会社に入りたい!」と思いました。

では経法大に入学したのは、税理士になるための勉強をするためだったのですね。

はい。商業高校で学んだ簿記が楽しく、叔母が税理士だったこともあって、税理士になりたいと考えるようになったんです。大学を選ぶ時は、税理士資格を取るための学習ができる大学をいくつかピックアップして、それらの資料を叔母に見せて相談しました。その時に叔母が、「この大学のカリキュラムが一番いいと思う」と勧めてくれたのが経法大だったんです。
入学してすぐに、授業やSコースで会計の専門的な勉強に取り組みました。また一方で、バレーボール部での活動を通じて、大阪府大学生バレーボール連盟の役員を経験したり、スポーツ指導員の資格を取得したりと、充実した大学生活を過ごせたと思います。いろいろな経験ができたことは、今の仕事にも生かされていますよ。

大学で悩んだり、壁に突き当たったりしたことはありますか?
また、そうした時はどのようにして乗り越えましたか?

部活でもずいぶん悩んだことがありましたし、就活でも苦戦が続きました。自分の限界を考えずに挑戦する性格ということもあって、先輩にいつも心配をかけていましたね。でも、そんな先輩や後輩、友人、先生方が私の話を聞いてくれ、アドバイスをくれる人が周囲にたくさんいたことで、助けられてきたと思います。
就活で苦しんだ時に支えてくれたのは、先生でした。すごく厳しい先生なんです。面接の直前にも「なんでそんなに?」と思うほど厳しい指導を受け、負けず嫌いな私は「絶対にやってやる!」という気持ちになりましたよ。今振り返ると、本当に私のためを思って、厳しくしてくれていたことがよくわかります。その先生とは今も「お元気ですか?」などと連絡を取り合っていますよ。
就活では、バレーボール部の後輩たちが、部での私の役割をカバーしてくれたのが、すごくうれしかったですね。私が就活に専念できるようにと、配慮してくれて。いい仲間に恵まれたと、感謝しています。
花岡キャンパスの近所に住む方々とも、あいさつを交わすうちにとても仲良くなりました。ご年配の方が多く、私なんかよりもっとつらい経験をたくさんしてきた人たち。大学の帰り道に、私の顔を見ただけで「何かつらいことがあったの?」と察してくれて、話を聞いてくださり、アドバイスまでしてくれる。実はつい最近の休日も、八尾まで遊びに行って、みなさんとお話をしてきたんです。「玉ちゃんがいなくなって寂しいよ。たまには帰って来てね」と言ってもらえ、涙が出ました。

大学の授業で学んだことで、今のお仕事に役立っていることはありますか?

販売職ですから、売上などの数字の管理も大切な要素です。そこに、授業で学んだ会計学が、とても役に立っていると感じます。在庫管理でも実際にある物を見るだけでなく、数字から分析や判断ができる力を身につけてきましたからね。どんな商品がよく売れているかということはもちろん、曜日別の売上など、きめ細かくさまざまなデータを出して分析することで、店舗運営上の課題を見極め、売上目標を立てることもできます。大学で数字に強くなれたことは、今の仕事にそのまま生かせていますよ。

今後の目標についてお聞かせください。

今は店長試験に向けて勉強中です。店舗で経験を重ね、ゴルフについての知識や商品知識ももっと身につけなければ、と思います。店舗運営においては、お客様が飽きないショップづくりをしていきたいですね。
そして将来的には、税理士の資格を取って、税理士として独立したい。そのための勉強も、ずっと続けています。そしていつか税理士になった時、今の仕事での経験も必ず生かせると考えています。税理士は企業を相手に行う仕事です。そういう意味では金融業界に就職せず、まったく違った業界の会社に入ってその業務を深く追究するという経験ができているのは、とても良かったと感じています。30歳くらいまでには、税理士資格を取りたいですね。これからも頑張ります!

受験生の皆さんへのメッセージ

経法大は、いろいろなことにチャレンジできる機会がたくさんある大学です。私もゼミや部活、先生や仲間との出会いなどを通じて、充実した4年間が過ごせ、視野を大きく広げることができました。経法大での多くの経験は、これからの人生においても、かけがえのない財産です。もしも、もう一回大学に行くとしても、私は迷わず経法大を選びますよ。

※掲載内容は取材当時のものです。

シゴトの必須アイテム

仕事で気づいたこと、学んだことなどを毎日書き込んでいる「自分ノート」です。書き残さないと忘れてしまうし、それでは成長できないと思って、このノートをつけることを思いつきました。もう二冊目ですが、一冊目も何度も見返して、自分の成長を確かめていますよ。


大学時代の「思い出の場所」

やっぱり体育館ですね。バレーボール部員として、いろんな経験や想いを重ねてきた場所ですから。喜怒哀楽のすべてを感じ、成長できた場所だと思います。


大学時代によく読んだ本

「バッテリー」という野球を題材にした小説が愛読書でした。悔しい時や落ち込んだ時に読むと「頑張ろう!」という気持ちになり、何度も読み返しましたよ。

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