公務員・教員

「犯罪や災害から人々を守りたい」という、強い想い。
野球とアメフトで鍛えたこの身体で、実現できるのがうれしい。

大阪府警察 合格崎濱 秀 さんSyuu Sakihama法学部法律学科卒(2018年3月) / 沖縄県 興南高校 出身

前へ

次へ

大阪府警察の採用試験合格、おめでとうございます。
警察官を志したきっかけについて、お聞かせください。

ありがとうございます。
大学に入学した頃は、警察官ではなく消防官をめざしていました。僕が生まれた1995年には阪神淡路大震災が起こり、さらに2011年3月、中学校の卒業式の頃には、東日本大震災の惨状をテレビで目の当たりにしました。自分の人生の節目でこうした大きな災害が起きたことで、「被災した人たちを助ける仕事がしたい」と考えるようになりました。
大学に入ってからは、法学部公務員コースで学びながら、Sコース(特修講座)で、公務員採用試験に向けた勉強に取り組みました。消防官をめざす学生だけでなく、警察官をめざす学生も一緒に学んできたので、そうしたなかで少しずつ警察官という仕事にも興味を持つようになったと思います。
本気で警察官になることを意識し始めたのは、大学2年生の時でした。川崎市で10代の少年が同じ10代の少年を殺害するという事件が起き、僕は大きなショックを受けました。「こんな悲しい事件を、未然に防ぐ力になれれば」。そんな想いが強く沸き起こり、以降は消防官と警察官の両方を視野に入れて勉強に励み、最終的に警察官になることを決意しました。

公務員をめざすための学修の場として、経法大を選んだ理由をお聞かせください。

高校は沖縄県でしたが、僕はもともと大阪で生まれ、中学までは大阪で過ごしました。子どもの頃から野球に打ち込み、「高校では甲子園に出場したい」と考えていました。その夢を叶えるには、野球激戦区の大阪では難しいと思い、両親の故郷でもある沖縄県の高校に進学したというわけです。当時は、本気でプロ野球選手をめざしていました。
県内屈指の強豪校の野球部で、3年間、練習に励みましたが、部員160人のなかで最後までレギュラーの座をつかむことができず、それでプロになる夢を断念し、大阪に戻ってきたのです。
大学に入ったら公務員採用試験に向けた勉強を頑張ろうと考えていたので、そういう意味で、Sコースなどバックアップ体制が充実した経法大は魅力的でした。また「大学では心機一転、アメリカンフットボールに取り組んでみたい」とも考えていました。ですからアメリカンフットボール部があったことも、経法大を選んだ理由の一つです。

公務員採用試験に向けて、どのような勉強を進めてこられたのですか?

1年生の時にはSコースの「公務員基礎講座」を受講。公務員採用試験の教養試験の出題科目について、基礎から学べたのが良かったと思います。法学部の授業でも、採用試験にかかわる科目を中心に学びました。当初は消防官になることを第一に考えていましたが、試験内容は警察官と大きな違いはありませんので、1年次から積み重ねてきた学修のすべてを、本番の試験に活かすことができたと思います。
3年生以降は、より実践的な試験対策を進めました。キャリアセンターで小論文試験について丁寧な添削指導を受け、面接試験については二人の元警察官の先生から徹底的に指導していただけたことが大きかったと思います。
元警察官の先生には、面接でアピールする内容や受け答えにおける注意点について、詳しく教えていただきました。模擬面接を行い、学生一人ひとりの強みや課題を掘り下げ、指導してくださいました。僕の場合、アメリカンフットボール部で主将を務めた経験をアピールすることはもちろん、高校時代に甲子園をめざして重ねた努力や、野球部の寮長として160人をまとめた経験などが立派なアピール材料になるとアドバイスしてもらいました。また、模擬面接を進めながら、「笑顔はいいが、歯は見せないほうがいい」「想定しすぎてマニュアル的になるより、個性を出すように」など、先生は僕たちの言葉や動作を細やかにチェックし、逐一アドバイスをしてくださったので、自分では見逃しがちな課題もわかり、克服に努めることができたと思います。このような面接対策指導は、大阪府警の教養試験が終わった後、本番の面接試験直前の公務員試験対策合宿でも行われ、さらにその後、個別指導もしてもらいました。ギリギリまで実践的な練習を繰り返してきたおかげで、当日の面接には自信を持って臨めました。

実際の面接試験で、その成果を発揮することができたのですね。

はい。特に良かったのは、志望動機についての質問に、しっかりと受け答えする準備ができていたことです。
僕が警察官を志したきっかけは、2年前に起きた少年犯罪事件。模擬面接の時、面接官役の先生からこの事件についての詳細を説明するように促されました。でも僕は、事件発生当時のニュースで見知ったあいまいな記憶しか持っておらず、ほとんど話すことができなかったのです。「警察官の厳しい責務を担い続けていく上で、志望動機はその支えにもなる、とても大切なこと。面接試験でも必ず質問されることだから、もう一度突き詰めてみなさい」と、先生に言われ、僕は自分の甘さを痛感しました。
その後、僕はすぐに事件について調べ直しました。事件の背景や、当時報道されなかったことについても徹底的に情報を集め、そこから自分が何をどう感じ取り、自分に何ができると考えたのか、改めて見つめ直すとともに、その想いをきちんと相手に伝わるように話ができるよう、整理もしました。
そして面接当日。やはり志望動機についての質問があり、そこから事件の概要などへと話が広がりました。その時に戸惑うことなく、胸を張って話すことができたのは、模擬面接の一番の成果だったように思います。先生にも、合格という最高の恩返しをすることができました。

アメリカンフットボール部での活動について、お聞かせください。

アメフトは大学で初めて挑戦しましたが、高校まで野球で鍛えてきた経験が活き、すぐに主力選手として活躍できるようになりました。自分が想像していた以上に頭脳戦の要素が強く、相手の動きを読んでしっかり戦略を立てることが求められる競技です。戦略が成功した時はとても楽しく、すっかりアメフトの魅力にハマりました。2年生の時には、関西学生アメリカンフットボール連盟から、チームに貢献した選手として「MIP」に選出され、表彰を受けました。ずっと練習に打ち込んできた、その努力が実ったように感じられて、本当にうれしかったですね。
主将も務めました。高校の時はプロをめざすような選手が集まる強豪野球部で、練習もかなり厳しかった。経法大のアメフト部は、少ない人数ながらみんな仲が良く、厳しさはあまり感じられませんでした。でもやっぱり僕は強いチームにすることで、勝つ喜びをみんなに感じてもらいたいと思いました。あまり練習熱心でない部員に対しても、やる気を引き出せるように声をかけるなど、部員一人ひとりの個性をふまえた上でチームをまとめていくのは、大変でしたがとてもいい経験になりました。この経験は、警察官採用試験の面接でもアピールし、それも評価につながったと思います。採用試験の体力検査に合格するための鍛錬もできましたし、苦労を乗り越え、部活を頑張ってきて本当に良かったです。

今後の抱負についてお聞かせください。

警察官にとって大切なのは、まず強い意志を持つことだと僕は思います。でなければ、市民からの信頼は得られません。何事も恐れない、強い心を持った警察官をめざして、これからも心身を鍛え続けたいと思います。
最初は交番勤務などで経験を積み、地域住民のみなさんと積極的にコミュニケーションをとることで、親しみやすい警察官になれれば、と考えています。その後は少年犯罪にかかわる仕事にも携わりたいですし、将来の配属先として警備課も希望しています。警備課では、災害時の救助活動など、消防官に近い仕事にも携わることになります。「犯罪や災害の苦しみから、多くの人を救う力になれれば」という、この数年間考え続けてきたことを実現できる未来が、今、目の前に広がっている。それが、何より嬉しいですね。

受験生の皆さんへのメッセージ

経法大は就職支援をはじめ、学生が希望を実現させるためのプログラムがとても充実している大学です。でも、いくらプログラムがあっても、自分から求め、動かなければ、何も始まりません。部活も同じです。僕が所属していたアメリカンフットボール部は、部員数が少ないこともあり、試合や練習など、どんなことでも部員が主体となって考え、取り組んできました。人に言われてやるより、自らの考えで行動するほうが本気になれますし、それが大学生活を楽しむコツだとも思います。大学に入ったら、ぜひ「主体的な行動」を心がけてほしいと思います。がんばってください!

※掲載内容は取材当時のものです。

アメリカンフットボール部

アメフトは、投げる、捕る、走る、蹴るなどたくさんの要素を含んだスポーツなので、初心者の方でもすぐに自分の活躍の場が見つかるはずです。
高校で目標を掲げ、残念ながら達成できなかった方、大学で何か新たに始めようと考えている方、アメフト部で一緒に汗を流しませんか。

同じ職種・資格のストーリー